2025年版 動物看護師解説 犬の寒さ対策!外飼いの犬や老犬、留守番時のおすすめ対策は?

この記事の監修者
みつはし

愛玩動物看護師
株式会社スケアクロウにて日々飼い主の皆さまサポートに奮闘中

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犬は寒さに強いと思っている人は多いのではないでしょうか。

童謡でも雪が降ったら「犬は喜び庭駆け回り」と有名な歌詞があるように、イメージ的には寒さに弱いというイメージはないのかもしれません。

しかし、犬も寒さを感じ体調を崩すことも多く、また寒さが原因で悪化してしまう病気もあるため、実は気にしておきたいことの上位に入ります。

そこで今回は、犬の寒さ対策について詳しく解説していきます。

 

犬は寒さに弱い?

冒頭でもご説明した通り、犬は寒さに強いイメージがありますが実際はそんなに強くはないのです。

もちろん寒さを感じますし、日常生活に支障をきたすことや病気が悪化することもあるため、犬は寒くないと思わずに寒さ対策をしっかりしてあげましょう。

 

寒さを感じている時のサイン

震える

人と同じく、犬も寒いと体が震えます。

これは体温をあげようとする働きで、これによりエネルギーを消費します。

一日ずっと震えていると、体力の消耗が激しく体重減少にもつながってしまうため、愛犬が震えていたら部屋の温度をチェックし暖かくしてあげるようにしましょう。

活動性の低下

寒くなると私たち人もコタツから出たくなくなったりと、動きたくなくなってしまうことがありますよね。
犬も同じく、活動性の低下がみられじっとしていることが多くなります。

これは、人間の心理と同じで、寒さを感じていることから、動きたくないなーと思っているのです。

尿量の低下

活動性の低下がみられ、さらに排尿量の低下も見られます。

夏に比べて冬は水分摂取量も少なくなり、また寒さによって動きたくなくなってしまい、トイレに行く回数もおのずと減ってしまいます。

これは、尿石症などの症状を助長する行為ですので、下部尿路に問題のある犬にはあまり良くないサインとなります。

なるべく水分量を保持し、トイレに行くのが億劫にならないよう部屋全体を暖かくして動きが鈍らないようにしておきましょう。

関連記事:犬の尿石症の原因は?食べてはいけないものや療法食治療が良い?など解説

身体を丸める姿勢を取る

犬が体を丸めて縮こまって寝ている時は、寒さを感じているサインかも知れません。

いつもと寝方が違うときや、お布団にもぐってくる時は、洋服を着させたり空調をあげたりして暖かくしてあげてくださいね。

 

寒さに関する気を付けたい病気

下痢

寒さによって消化器症状を呈する犬が多いです。

中でも、お腹が冷えることで下痢に繋がるケースがあります。

冬場は下痢での動物病院来院が増えます。
問診すると夜間は暖房を消して寝ているという家庭が多く、人間は布団にくるまって寝ることで寒さをしのげますが、犬は暖房のついていない空間で寒さを感じながら就寝している状況になります。
人に例えると一晩外で薄着で寝ているようなもので、お腹を壊すのもわかりますよね。

この場合、食欲はあったり元気なことも多くあまり体調不良に気付けない飼い主さんもいますので、おかしいなと感じたら獣医師に相談することをおすすめします。

心臓病

寒さに気を付けたいのは心臓病を患っている犬も同じです。

ヒートショックという言葉はご存知でしょうか?

寒暖差によって心臓がびっくりし、呼吸異常を呈してしまう現象のことです。

お年寄りや心臓の弱い犬は特に、気にしておかないといけません。

心臓がきゅっとなると、呼吸器症状を呈し、呼吸困難に陥り命の危険がある非常に危ない状況ですので、寒暖差をなくし常に暖かい空間で過ごせるようにしましょう。

関連記事:犬の心臓病は弁膜症以外にもある?症状や治療も違う?

関節炎

寒さを感じていると、実は関節や筋肉がこわばってしまい、関節炎などの痛みに繋がってしまうことがあります。

私たち人でも、足や手が冷える筋肉が硬直したかのように動かしにくくなったり、関節が痛みを感じたりすることはありませんか?

犬も同じく、冷えによる痛みを感じているケースが多いです。

愛犬が歩きにくそうにしている時は、温めたり空調を調節したりしてケアしてあげましょう。

尿石症・膀胱炎

先ほどチラッと触れましたが、寒さによって飲水量が減ってしまいます。

それに伴って、水分摂取が少ない分おしっこが作られる量も減ってしまい、排尿量の低下につながってしまいます。

排尿量や回数が減ってしまうと、膀胱内に蓄尿している時間が長く、おしっこは濃縮状態にあります。
濃縮された尿は結晶を形成しやすくなるため、尿石症を患っている犬では、症状を悪化させてしまう恐れがあります。
また、膀胱炎も助長することがあるため、しっかりと飲水量を確保し、排尿回数も減らさないようにすることが求められますね。

関連記事:犬の膀胱炎はどのくらいで治る?原因はストレス?おすすめのフードはある?

 

寒さ対策にできること

室温の調整

一番大事なのは、部屋の温湿度を一定に保つことです。

犬を飼う上で求められる推奨温湿度は「20~23℃、湿度50%前後」となっています。

ヒートショックや寒暖差による体調不良を起こさないためにも、一定に適正気温で過ごす必要があります。

筋肉量を増やす

筋肉量を増やすことで代謝を上げ、身体の熱を保つのも方法です。

かといっても、筋肉量を増やすのは容易ではありませんよね。

お散歩も寒いと億劫になりますし、なかなか長時間の運動時間を確保するのは難しいかと思います。

ですので、可能な限り運動を取り入れて最低限の代謝を維持できるようにしておきたいですね。

暖かい食事を摂る

寒さに震えている時は、暖かい食事を与えるのもひとつです。

例えば、温めたウェットフードやお湯など、体が温まるものを用意してあげましょう。

私たち人も、寒い時は暖かい飲み物やお鍋などを食べたくなりますよね。

犬も同じく体の芯から温まるように、何か工夫して食事を取るといいですね。

ペットヒーターを使用する

冬のペット用品の代表格にペットヒーターがあります。

普通のヒーターと違い、ペット用は火傷や事故の心配が軽減されており、コードへのイタズラ防止など、犬ならではの対策がとられている商品です。

また、高温や低温に調節でき、電気代も安く済む商品などがメジャーです。

多くのメーカーがペットヒーターを発売しているので、ご自宅のニーズに合ったヒーターをお買い求めの上、愛犬に快適な暖かさを提供できると良いですね。

 

外飼い・外出時の寒さ対策

お洋服を着る

お散歩時や外飼いの犬では、お洋服を身に着けて外に出ることをおすすめします。

ワンちゃんが服を着用せずに裸のまま外に出ることは、人間でいうと部屋着のまま上着も着ずに外出するようなもので、耐えられないですよね。

そのため、犬が裸で散歩をしているご家庭では、体調を崩す犬が多いのが事実です。

外に犬を連れ出す際は、洋服やアウターを着用させたうえで寒暖差を無くしてあげることが求められます。

カイロを入れる

外出時はお洋服にカイロを入れたり、キャリー内にカイロを敷いたりして暖かさを持続させてあげることも重要です。

部屋では暖房を入れている暖かい空間で過ごしていることでしょう。

外出時も部屋にいるくらいに暖かく過ごすために、カイロを入れてじんわりと温めるようにしましょう。

外飼いのワンちゃんでは、お洋服や小屋の中の毛布にカイロをくるんで低温のペットヒーターに座っているような空間を作ってあげましょう。

ブランケットなど毛布でくるむ

外出時にキャリーを使用する際は、ブランケットや毛布でしっかりと身体を覆ってあげましょう。
布団にくるまっている間は私たち人も暖かく快適に眠ることができますよね。
犬も布団にくるまっているような感覚で外出することで、寒暖差を無くし寒さを感じないようにしてあげることができます。

特に、外飼いのワンちゃんは、夜間もかなりの寒さを感じ体力の消耗が激しくなってしまい、体重減少に繋がったり、食欲低下に繋がってしまったりと、体調面にも影響するので必ず寒さ対策は行うようにしましょう。

 

老犬の寒さ対策

老犬は、若い犬に比べると代謝も落ち、食欲低下や活動性の低下も現れてしまいますよね。

特に、寒さによって体力の消耗が激しくなると急激な体調不良に繋がり、若い時に比べると回復も遅れてしまい、一大事になってしまうリスクも否めません。

そのため、愛犬がシニアになってくるとよりいっそうの寒さ対策が求められます。

若い時は冬でもお散歩に楽しく行けても、実はシニアになった愛犬には身体に応えてしまっているという事もあります。

しっかりと洋服を着せてカイロなどを持たせ、毛布などを用意し外出するようにしましょう。

 

留守番中の寒さ対策

お留守番中の寒さ対策にも気を遣いましょう。

ガスファンヒーターや電気ストーブを使用している家庭では、お留守番中、危険なので止めている事かと思います。
人がいる時だけストーブを付けると、消した時の寒さが目立ち愛犬のQOLの低下に繋がってしまいます。

そのため、愛犬のみのお留守番時は、エアコンで暖房をつけ部屋全体を暖かくしておき、危険な電気ストーブやヒーター、こたつの電源などは切って出かけましょう。

また、愛犬が出入りする部屋はすべて暖房を24時間つけっぱなしにするのが本来は好ましいですが、経済的面も考慮すると、愛犬のみの留守番時は1部屋だけにとどめておくのも手ではないでしょうか。

 

まとめ

犬は寒さに強いというイメージがあるかと思いますが、実際はばっちりと寒さ対策をしてあげなくては、体調を崩してしまいます。

寒さを感じている時のサインとしては、震える・姿勢が丸まる・活動性が落ちる・おしっこに行く回数が減るなど、人と同じような症状が出ることがあります。

また、心臓病や尿路結石症・膀胱炎を患っている犬では、悪化させる恐れがあったり、下痢や関節炎などを引き起こす原因となることがあるため、寒さによる二次被害を出さないようにしたいですね。

寒さ対策としては、暖房をつける・暖房器具の使用・お洋服を着させたり、毛布やブランケット・カイロを使用するなどして、寒暖差をなくし外出するように心がけましょう。

さらに、老犬は代謝が落ちていたりと寒さを感じやすくなっている上に、体力の消耗が激しいと回復にも時間を要したり、心配な点が多いです。

そのため、若い時よりもさらに寒さ対策には気を付けて過ごしましょう。

外飼いの犬では、しっかりと暖かい空間を維持できるようにして、体調の変化を見逃さないように気にしておきましょう。

関連記事:猫の寒さ対策どうする?あったかグッズは必要?冬の健康管理と注意点

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この記事を書いたのは
中村千尋
愛玩動物看護師
大阪ペピイ動物看護専門学校卒業
認定動物看護師資格取得・ペット栄養管理士資格取得
兵庫県内の動物病院で勤務(現在も勤続中)
愛玩動物看護師国家資格取得
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