最近、犬の抜け毛が増えたと思っていませんか?
抜け毛が増えるというのは生理現象だと思っている人も多いかもしれませんが、その他にもさまざまな原因があります。抜け毛が増えたからといって放置していると、思わぬ病気が進行しているかもしれません。
それでは、犬の抜け毛が増える原因や対処法についてご説明しましょう。
犬の抜け毛が増える原因とは?
犬の抜け毛が増える原因は、以下の通りです。
- 換毛期
- 栄養不足
- 病気
- ストレス
- 老化
それでは、犬の抜け毛が増える原因をそれぞれ見ていきます。
換毛期
皆さんは、愛犬が特定の時期になると抜け毛が多くなったと感じたことはありませんか?
犬には換毛期という抜け毛が多くなる時期が存在し、基本的に春と秋に抜け毛が多くなります。
抜け毛が多くなるのは10日間~20日間ほどで、被毛が二層になっているダブルコートの犬種にしか見られません。
被毛が一層になっているシングルコートの犬種、つまりトイプードルやヨークシャーテリア、マルチーズなどは換毛期が存在せず、1年中毛が抜けて生え変わるのを繰り返します。
被毛が二層になっているダブルコートの犬種、つまりチワワや柴犬、ゴールデンレトリバーなどは換毛期によって春や秋に抜け毛が多くなります。
とはいえ、室外で飼っているなら分かりやすいですが、一定の室温が保てる室内外の場合は換毛期になってもあまり抜け毛が増えないこともあるでしょう。
栄養不足
犬が栄養不足になっている場合、被毛の増殖が促進されなくなるので抜け毛が多くなりやすくなることがあります。
含硫アミノ酸や亜鉛、ビタミンをはじめとする栄養が不足することによって毛の発育が遅れるうえに傷みやすくなることから抜け毛が多くなる可能性があるでしょう。
栄養不足にならないようにするためにも、しっかりと栄養バランスを考えてフードを与えることが大切です。
病気
皮膚疾患などをはじめとする病気によって抜け毛が多くなることもあります。
犬の抜け毛が多くなる病気として挙げられるのは、以下の通りです。
・クッシング症候群
クッシング症候群は高齢犬に多く見られる病気で、身体の両側にかけて抜け毛が増えます。
多飲多尿になるという特徴もあるため、多飲多尿が見られたらすぐに動物病院を受診しましょう。
・甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症とはお腹や首回り、尻尾周辺の抜け毛が多くなり、運動を嫌がったり寒がりになったりするのが特徴の病気です。
クッシング症候群を併発することも多く、完治させるのが難しいと言われています。
関連記事:犬の甲状腺機能低下症とは?症状や薬、治療の費用は?
・寄生虫による感染症
ノミアレルギー性皮膚炎や犬疥癬(いぬかいせん)、毛包虫症など、ノミやイヌヒゼンダニ、毛包虫といった寄生虫による感染症によって全体的に抜け毛が増えて薄毛になるのが特徴です。
毛包虫は常在菌なので普通に存在している分には問題ありませんが、何らかの原因で増殖すると発症し、再発する可能性が高いです。
それ以外のアレルギーは犬同士の接触で発症する可能性があります。
・アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は若い犬に特に多く見られる病気で、犬が痒がっていたところがアトピー性皮膚炎になっていると気づくケースが多くあります。
症状が進行すると抜け毛が多くなって皮膚が色素沈着を起こしたり皮膚が固くなったりします。
関連記事:犬のアレルギー検査はやるべき?意味ない?何歳からできるの?
・膿皮症
膿皮症とは赤い発疹が皮膚に現れるのが特徴の病気です。リング状のフケが発生したり抜け毛が多くなったり、色素沈着を起こすなど徐々に症状が進行していきます。
これは病原性が低いブドウ球菌が原因で発症するものです。
・パターン脱毛症
パターン脱毛症とは遺伝的な要因が原因だと言われているものの、明確な原因が判明していない脱毛症です。若い年齢に多く見られる病気で、毛が薄く生えるだけでなく、左右対称の脱毛が見られるなど、全体的に薄毛になります。ダックスによく見られます。
・アロペシアX
ポメラニアンに多く見られる原因不明の脱毛症です。トリミング時のサマーカットを期に突然発症することがあります。
関連記事:犬の脱毛症Xは治る?シャンプーやサプリメントはどうしたらいい?
ストレス
もしも犬の身体の特定の部分だけ抜け毛がひどくなっている場合は、犬がストレスを感じている可能性があります。
犬はストレスを感じると身体をしきりに舐めたりむしったりといった問題行動を起こすことがあります。
この場合、飼育環境や飼い主の生活習慣が犬にとってストレスになっている可能性があるため、見直しや改善が必要になるでしょう。
老化
以上で解説したどの原因にも当てはまっておらず、年齢を重ねている場合は老化によって抜け毛が起きている可能性が高いです。
年齢を重ねた犬は代謝機能が低下しており、自律神経が乱れやすくなっているので、毛艶が悪くなったり毛が細くなったり、薄毛になったり、抜け毛が多くなったりするのが特徴です。
毛が生え変わるサイクルも乱れやすくなるため、換毛期とは関係なく抜け毛が増えやすくなります。1年を通して抜け毛が発生するため、しっかりと部屋を掃除する必要性もあるでしょう。
犬の抜け毛が増えたときの対処法とは?
犬の抜け毛が増えたときは、動物病院を受診して獣医師の診断を聞きましょう。
何らかの病気を発症しているようであれば早期発見と早期治療によって早めに治療ができるので、過剰に抜け毛が多くなるのを防ぐことができます。
犬の抜け毛が増えたときのご自宅でできる対処法の例は、以下の通りです。
- ブラッシング
- シャンプー
- コロコロ
- ご飯を変える
- 服を着させる
- サプリメント
それでは、犬の抜け毛が増えたときの対処法についてご説明しましょう。
ブラッシング
基本的な抜け毛対策として挙げられるのが、定期的なブラッシングです。
皮膚疾患が原因の抜け毛の場合は、これ以上皮膚病を進行させないようにするためにこまめなブラッシングを行うことが大切です。皮膚の通気性を保つことが重要ですが、既に痒がっている場合は通気性を阻害しない服を着せたり爪を切ったりして悪化させないようにしましょう。
定期的なブラッシングを行うことによって余計な毛を取り除けるうえに皮膚の新陳代謝を促す効果も期待できるため、綺麗な毛艶が維持できるのがポイントです。
ブラッシングを行うことで皮膚や毛の状態がチェックできることから、何らかの病気が隠れていないか、皮膚疾患がないか気づけるでしょう。
シャンプー
犬用のシャンプーで身体を洗うことによって身体の余計な毛を取り除けるうえに、毛穴に溜まった汚れを取り除くことで今後の抜け毛が増えるのを防ぐことができます。
ノミやダニなどの皮膚トラブルにつながる部分の対策もできますし、皮膚トラブル予防もできるのが大きなポイントです。
ただし、身体を洗った後に皮膚トラブルを防ぐためにしっかりと身体を拭いて水気を取ることが大切です。保湿ケアも同時に行ってかゆみ予防も行うと万全です。
コロコロ
コロコロを使って身体の余計な毛を取り除く方法もあります。
コロコロを使う場合は高い粘着力ではなく、粘着力が弱く清潔なクリーナータイプにしましょう。
コロコロの粘着成分によっては犬の肌がかぶれる可能性があるうえに、粘着力が強すぎると毛を引っ張ったり、必要な毛まで抜いたりしてしまいます。
使用するコロコロはしっかりと厳選しましょう。
ご飯を変える
与えていたペットフードによっては、犬に必要な栄養が不足している可能性があります。
このままでは被毛や皮膚の健康状態が悪化するうえに、栄養不足によって抜け毛が増えてしまいます。
したがって、バランスの良いペットフードに変えて体質を改善することが大切です。アミノ酸やビタミン類、亜鉛、質が高いたんぱく質などの栄養素が含まれているペットフードであれば、綺麗な皮膚や被毛を維持し、正しいサイクルで毛を発達させることができるでしょう。
服を着させる
加齢による抜け毛はどうやっても防ぐことはできません。
加齢による抜け毛は生理現象なので止めることができませんが、他に異常がなければ特に問題はありません。
とはいえ、全身の毛が薄くなるので寒さに弱くなることから何らかの対策が必要です。
この場合、犬の体格に合った保温効果がある服を着させることで、体温を下げずに済みます。もちろん服自体に抜け毛が付着するので、定期的に着替えさせてしっかりと清潔な服を着させることが大切です。
サプリメント
アロペシアXを始めとする原因不明の脱毛症や、感染症、アトピー・アレルギーによるものなどは、サプリメントが健康な皮膚・被毛のサポートに役立ちます。
また、中には漢方による治療もできるので、獣医師にサプリメントや漢方で治療ができないか相談するのがおすすめです。犬によっては注射を嫌がったり薬を飲み込むのが大変だったりすることもあるので、薬を嫌がったり飲み込みにくかったりするときはサプリメントや漢方を処方する方法もあります。
特に高齢犬の自然治癒力をアップさせるのにも役立つため、やさしい方法を検討するのも良いでしょう。
まとめ
愛犬の抜け毛が急に増えた場合、ビックリするかもしれませんが、換毛期や加齢の場合は特に問題はありません。
しかし、皮膚疾患やアレルギー症状、病気などの原因で抜け毛が増えることもあります。
換毛期でもないのに抜け毛が増えていると感じたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
検査によって何が原因で抜け毛が多くなっているのかが分かれば、適切な方法で治療できるかもしれません。








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