猫を初めて迎える家庭では、トイレのしつけの方法やポイントなど、おトイレ関連でもわからないことがあると思います。
「猫にトイレのしつけはいらない」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
また、猫を飼っている家庭でも、急にトイレを失敗するようになった、しつけをやり直すつもりがあるなどの問題が出ているご家庭もあるかと思います。
そこで今回は、猫のトイレのしつけについて解説します。
トイレのしつけはいらないのか、しつけスプレーの効果やしつけの方法を知りたい方はぜひ参考にしてくださいね。
猫にトイレのしつけはいらない?
結論から言うとしつけは不必要な猫が多いです。
しかし、すべての猫ちゃんがしつけなしでできるかというとそうではありません。
猫は本能的に猫砂でトイレをし、砂で隠す動物ですので、生後3週間程度を経過すると自力排泄が可能になり、教えていないのにしっかりとトイレをしてくれるケースが多いです。
犬と違ってトイレトレーニングが比較的楽なのも、猫が選ばれる理由なのかもしれませんね。
ただし、犬と一緒に育った猫では、犬を見て学びペットシーツでトイレをする猫になることもあります。
その際は、犬と同様にトイレトレーニングが必要になるため、生活環境にあったしつけを行いましょう。
猫がトイレを失敗する原因
猫がトイレを失敗する原因にはさまざまなことが考えられます。
以下、代表的なものをご紹介します。
膀胱炎
猫がトイレを失敗する原因には、病気が隠れている可能性もあります。
膀胱炎は細菌が混入することで起きる細菌性膀胱炎と結晶や結石が原因でできる膀胱炎・原因不明の突発性膀胱炎とがあり、症状としてはトイレを別のところでしてしまうこと以外に、頻尿・排尿痛・血尿などが現れます。
症状がある際は、採尿などをして尿検査や点滴などの処置を受けることをおすすめします。
とくに、猫の男の子は尿路結石になりやすいため、おしっこ関連の異常は早めに対処することが必要です。
関連記事:猫の特発性膀胱炎とは?よくある症状と治療法・予防法について解説
ストレス
猫はストレスに弱い動物です。
ストレスによって排泄が上手くできなくなる猫も多くいます。
また、ストレスによって膀胱炎を発症することも少なくなく、なるべくストレスをかけないように生活することを心がけましょう。
マーキング
本来のトイレではなく、マーキング的に排泄を不適切な場所ですることもあります。
とくに生後半年以降のオス猫に多く、マーキングスプレーに悩んでいる飼い主さんもいるのではないでしょうか。
マーキングは、早期の去勢手術で抑えられることが多いですが、一度マーキングが始まると完全に防ぐことは難しい可能性があります。
マーキングスプレーでお困りの飼い主さんは、獣医師に相談してみると良いですね。
トイレが汚い
猫はとても綺麗好きな動物です。
トイレが不衛生だとトイレで用を足さなくなり、別の場所でしてしまうことも考えられます。
多頭飼いのご家庭で多い問題ですね。
トイレは常に清潔にし、猫砂も定期的に入れ替え、心地よいトイレを作ってあげましょう。
砂が好みでない
猫は非常にデリケートな動物です。
猫砂にも好みがあるため、気に食わない砂だとトイレでしてくれないことが考えられます。
砂には紙製や鉱物製・おからやプラスチック製など多くの種類があります。
足の踏み心地や砂の掻きやすさなど、猫によってしっくりくる砂は異なります。
トイレを失敗しているなと感じたら、トイレを綺麗にし砂を変えてみるのも一手かもしれませんね。
トイレの場所が気に食わない
猫を飼う上では、トイレを設置する場所も気にしておかなければなりません。
基本的には、静かで広々としていない場所が好みといわれています。
ドーム型のトイレや段差が少ないトイレなど、トイレの形状にも愛猫の体型や性格を加味して気を配りましょう。
トイレでしてくれない悩みを抱えているのであれば、一度トイレの洗浄と設置場所の変更をしてみるのはいかがでしょうか。
トイレを失敗した時のNG行為
トイレを失敗してしまった時、どのような行動を取るのが正解なのでしょうか。
逆効果になってしまう行為があるので、知っておきましょう。
叱る
犬のトイレトレーニングでも同じですが、猫のしつけも決して叱る行為はしてはいけません。
叱ってしまうと、猫はトイレでないところでしたことについて怒られていると理解できず、排泄そのものが怒られたと思ってしまうことがあります。
その結果、排泄をすることを躊躇してしまい下部尿路疾患や便秘に繋がってしまう恐れがあります。
ですので、トイレと異なる場所でしてしまった際には、言葉を発さずに片づけるようにしましょう。
放置する
猫の粗相を放置しておくのはNGです。
猫の排泄は、かなりのきついニオイがしますよね。
排泄を放置しておくと、ニオイが取れず、再び同じ場所で粗相をしてしまうことが起きてしまいます。
粗相をした場所は消毒だけでなく消臭もしっかりと行い、トイレの場所ではないと猫に覚えさせましょう。
猫に多い粗相場所として、洗面所やテレビの裏などの考えつかない場所もよくあるため、いろいろな場所を注意してみてみましょう。
しつけの方法
では、トイレのしつけの方法をお伝えします。
ワンちゃんと同じく教えれば覚えてくれますので、根気強く教えていきましょう。
トイレを設置する
まず、トイレの設置場所を考えましょう。
先ほど前述したとおり、猫は静かで広々としていない場所を好む傾向にあります。
そのため、リビングなどの人が常にいる場所などは避けて、部屋の隅っこなどに設置すると良いでしょう。
また、極端に暑い場所や寒い場所もトイレに行くのが億劫になってしまうことがあるため、適切な場所においてあげましょう。
トイレの臭い付けをする
新しいトイレを設置したら、そこがトイレだと認識させてあげるために、トイレの臭い付けを行いましょう。
猫は人間よりもはるかに嗅覚が優れているため、少々のニオイでもきちんと覚えてくれます。
トイレであることを覚えさせたら、自ずとしてくれる猫が多いかと思います。
トイレが成功したら褒める
トイレに成功したら思いっきり褒めてあげましょう。
ワンちゃんのトイレトレーニングでも、褒めてを繰り返して教えていくのがメインとみなさん周知のことかと思います。
猫にも有効で、猫も褒められると良いことをしたと学習していきます。
それを繰り返すことで、言わなくてもトイレが成功していくようになってくれるでしょう。
トイレのしつけに良いグッズ紹介
しつけに良いグッズも活用してみてはいかがでしょうか。
メインに使うと良いものをご紹介します。
しつけスプレー
しつけスプレーとは、猫の苦手なニオイの液体を詰めている商品で、猫に近寄ってほしくない場所などに吹き付けて使用するものです。
トイレを失敗する猫にも、良く失敗する場所に噴霧すると効果が出るケースがあります。
ただ、しつけスプレーは効果のある猫と効果のない猫がいるため、一度試してみる価値はあるかもしれませんが、必ず最適なグッズである確証はないのでご注意くださいね。
システムトイレ
システムトイレとは、砂の下にトレーが敷いてある猫用トイレで、おしっこが砂をスルーし、下のペットシーツに吸われるシステムです。
システムトイレは、猫の採尿に役立つため、システムトイレでも排泄ができるようにしておくと便利です。
紙製の砂が好みの猫は、採尿が難しい傾向にあるので、いろいろな砂やトイレの形状を試してみるのも良いですね。
トイレトレーニングのポイント
では、トイレトレーニングのポイントも数点紹介します。
生後3週間前後から始めましょう
トイレのトレーニングは、自力排泄が可能な生後3週間ごろからスタートしましょう。
ペットショップやブリーダーから迎えた子猫は、生後2ヶ月以降であることが決められているため、迎えたその日からトイレの設置とトレーニングが始まります。
生まれたての子猫を保護した場合は、排泄介助の時に、トイレの臭い付けを同時に行うと効率が良く進み、良いかもしれませんね。
トイレの場所を考える
先ほども前述しましたが、猫のトイレを設置する場所にも気を配りましょう。
猫は比較的静かで狭いところを好む傾向にあります。
広々としていて常に人がいるようなリビングに設置するのは、控えた方が良いかもしれません。
ただ、猫によっては静かでなくても用を足せる猫もいれば、かなり神経質で誰もいない時にしか用を足せない猫もいるため、愛猫の性格を考えて設置すると良いでしょう。
トイレの数は猫の頭数+1個設置する
猫と暮らすうえで、良く「トイレの数は頭数+1」と耳にしたことはありませんか?
実際、猫にとってはベストな数といえるのです。
2頭飼いであればトイレは3つ、単頭飼いでも2つのトイレを置くことが理想です。
猫は綺麗好きな動物です。
1度使ったトイレを綺麗に清掃するまでは使わない猫ちゃんは多いです。
そのため、お留守番中でもトイレを我慢せずに済むように、1つ多めに置いておくのが定石です。
多頭飼いの家庭では、他の猫が使用したトイレは使いたくない猫もいれば、気にせず使える猫もいるため、性格を加味して設置場所や個数を決めましょう。
まとめ
猫にトイレのしつけは基本的にはいらないと言われています。
しかし、中にはしつけが必要な猫もいます。
しつけの方法としては、まずはトイレ環境を整え、トイレの臭い付けを行います。
その後トイレに成功したら褒めるを繰り返し行いましょう。
猫は非常にデリケートな動物です。
猫がトイレでしなくなってしまう原因としては、ストレスやトイレの場所が気に食わないこと・トイレが汚いこと・砂が好みの砂でないことやマーキング行動・さらには膀胱炎などの病気であることも考えられます。
静かで人通りがあまりない狭いところに設置し、トイレの数も飼っている頭数+1個設置することが理想です。
トイレをしたあとはすぐに片づけ、常に綺麗な状態をキープしておくようにしましょう。
また、叱ったり放置したりするのはNG行為です。
トイレにもしっかりと気を配り、猫にとって良い生活を提供してあげてくださいね。
関連記事:猫のスプレー行為をやめさせるには?理由と対策を徹底解説
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この記事を書いたのは
中村千尋
愛玩動物看護師
大阪ペピイ動物看護専門学校卒業
認定動物看護師資格取得・ペット栄養管理士資格取得
兵庫県内の動物病院で勤務(現在も勤続中)
愛玩動物看護師国家資格取得
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