2025年版 動物看護師解説 インコの足の怪我は自然治癒する?出血時の対処法や予防策解説

この記事の監修者
みつはし

愛玩動物看護師
株式会社スケアクロウにて日々飼い主の皆さまサポートに奮闘中

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インコを飼っていると、片足を挙げているのをよく見かけることはありませんか?

実は、足を怪我していることも考えられます。

インコの足の怪我は自然治癒するのか?出血している時はどうしたら良いのか?など、実際に愛鳥が怪我をしてしまった際には、どのような行動を取るのが正解なのか知っておきたい飼い主さんも多いですよね。
そこで今回は、インコの足の怪我について、症状や予防策などをご紹介していきます。

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インコが足を挙げている時に考えられる理由

骨折

まずは、インコが足を挙げている時には骨折も考えられます。

骨折時のインコは足を地面に付けることができず、力が入らないため足がブランとしているのが特徴です。
骨折時は出血することが少なく、すぐに気付ける飼い主さんも少ないため、注意してみておきたいですね。

また、人も同じくですが骨折すると激しい痛みが襲いますよね。
インコも同じで骨折時は痛みを感じていることがほとんどなので、食欲低下や活動性の低下もみられます。
早めに痛みをとってあげ、適切な治療を行うことをおすすめします。

足の怪我

足に怪我をしていて、地面につくのが痛く足を挙げていることがあります。

骨折と違って、足を地面につけることは可能ですが痛みのため跛行(びっこをひく)している仕草が見受けられます。

また、出血している可能性も高く、出血時は早急に止血を行うことが求められます。

怪我の原因は後ほど詳しく解説しますがさまざまで、思い当たる節があればすぐに獣医師に診てもらいましょう。

体温調節

インコは寒さに弱い動物です。

体温調節時にも片足を挙げることがあります。

寒さを感じている時に羽毛の中に足をしまい込み、熱をためているのです。

出血も見られず、怪我の様子や骨折の様子がない際に片足をずっと挙げている仕草が見られたら、ヒーターをつける・ケージ内にタオルを被せて暖かくする。部屋の空調を暖かくするなどして、寒さ対策をしてみましょう。

リラックス時

実は、リラックスをしている時でも片足を挙げていることがあります。

おしゃべりしながらや鳴きながら挙げている時はご機嫌な気分であることが多いかもしれませんね。

しっかりと怪我の有無を調べてから、ご機嫌片足だと判断するようにしたいですね。

病気

足を挙げる病気として代表的なのは「バンブルフット」ですね。

聞きなじみのある飼い主さんもいるかと思いますが、バンブルフットとは足から病原体が入り細菌感染を起こしてしまう病気です。
足が腫れてしまったり赤くなって炎症が起きてしまったりします。

主に止まり木の衛生管理が行き届いていない時に起きてしまうことが多いため、お部屋は常に清潔にキープしておきましょう。

また、バンブルフットは人間でいうとタコができるようなもので、インコでも肥満などによって足に負担が多くかかりバンブルフットになってしまう危険性があります。
食事管理もしっかりと行い健康に気を付けて暮らしましょう。

また、疥癬症などの際も足を挙げていたりすることがあるため、愛鳥が足を挙げている時は一度病気も疑い獣医師に相談してみると良いですね。

コミュニケーション

リラックス時以外でもコミュニケーションの一環で足を挙げていることもあります。

例えば、足を挙げて伸ばしている時や足を動かしている時などは、飼い主さんや他の鳥に遊ぼうと誘っているとも言われています。

ご機嫌な様子で足を挙げる動作がある際は、病気やけがの有無を確認してから、十分に遊んであげると良いでしょう。

 

インコの足の怪我の原因

止まり木などの手入れが行き届いていない

先ほどご説明したバンブルフットは、止まり木などの不衛生が原因で怪我に発展してしまいます。
そのため、フンが付いたら都度都度綺麗にするなどして衛生的に保っておきましょう。

鳥同士のケンカ

同じ鳥かご内で飼育するインコでも、時にはケンカに発展してしまうことでしょう。

その際に、足にけがを負ってしまうことが考えられます。

普段は仲良しでも、気が立っている様子が見られたり具合が悪そうな時は一緒にせず、少し距離を置いたりして慎重にみておきましょう。

放鳥中の事故

実は、インコの怪我で一番多いのが放鳥中の事故や人による事故です。

放鳥中に気づかず踏んでしまったり、エアコンや扇風機などの風にあおられ壁に激突してしまったり、止まれる場所だと思って乗ったらバランスを崩したりと、さまざまなことが考えられます。

放鳥中は自由に過ごさせるのはもちろんですが、しっかりと目を離さないようにして放鳥中の事故をなくしましょう。

足の怪我だけで済むと幸いですが、命を落とす危険性もあるため気にしておきましょう。

爪がケージ内で引っかかったりする

爪切りを長らくほったらかしたりしてしまうと、爪がケージに引っかかり怪我をしてしまう恐れがあります。
定期的に爪切りをして、安全に過ごせるようにしましょう。

 

足を怪我した時の症状

片足立ちをする

足を怪我しているインコは、片足立ちをしていることが見られます。

私たち人も、足を怪我した時はケンケンになったり足を挙げたりしますよね。

インコも同じ理屈で痛い脚を地面に付けたくない仕草が見られます。

ただし、前述で説明した通り、インコが片足立ちをする理由はさまざまなので、判断がつかない場合は獣医師に相談してみましょう。

止まり木に止まらない

普段は止まり木に止まっているインコでも、足を怪我している時は止まり木に止まれないこともあります。

その場合、ずっとスノコの上にいたり、放鳥中も床にいたりすることがあるため、なるべくいつもと違う様子に気づき、怪我のチェックをしてあげたいですね。

食欲不振・元気喪失

痛みでご飯を食べられないことや元気がなくなることもあります。

この場合には、獣医師にすぐに相談し給餌処置などの指示を受けると良いでしょう。

痛みでご飯が食べられない時は、かなりの痛みが出ていると考えられるので、愛鳥のためにも早めに痛みを和らげてあげましょう。

うずくまっている

人も痛みがある時はうずくまったり、低姿勢になったりしますよね。

インコも同じく、羽毛に足をくるめてうずくまる姿勢をとる仕草が見られます。

必ずしも足に痛みがあるかはわからない場合が多いですが、そのような時は怪我をしていないかチェックしてあげましょう。

 

インコの出血時の対処法

インコは身体がとても小さく、少量の出血でも命取りになってしまいます。

そのため、出血が確認出来たら即、止血処置を行いましょう。

小さな傷であれば、圧迫止血で止まることもありますが、止まらない場合や大き目の傷の場合は動物病院へ受診しましょう。

 

インコの足の怪我は自然治癒する?

インコの足の怪我は、自然治癒したという話も良く聞きますよね。

しかし、本来は自然治癒に任せることはおすすめできません。

感染症で足を怪我している場合は、菌が全身に回ってしまいさらに全身症状を呈する危険性もあり、また怪我は痛みがでることがほとんどのため、インコのQOLの低下に繋がってしまいます。
そのため、治療を早めに行うといいでしょう。

また、止まり木に止まりにくい場合は、細い木にする・材質を変えるなどして怪我するリスクを少しでも減らしてあげると良いですね。

インコの足の怪我を予防する方法

放鳥中は目を離さない

先ほども記載した通り、放鳥中の事故が一番怪我のきっかけになってしまいます。

ですので、放鳥中は目を離さずに愛鳥の安全を確保しておきましょう。

放鳥中はエアコンの風を弱めたり、火傷の恐れのある暖房器具やガスコンロなどの使用は避け、障害物などもできるだけ排除したうえで、自由に行動できるようにしてあげたいですね。

ケージ内の衛生管理をする

ケージ内、特に止まり木などが不衛生だと足の怪我に繋がってしまうとご説明しました。

そのため、常に清潔にキープしておく必要があります。

止まり木は毎日綺麗に拭いてフンなどの汚れを取り除き、鳥かごの格子などもインコが足でつかむことがあるため綺麗に拭いておきましょう。

また、すのこや巣箱・水飲み場なども清潔に毎日入れ替え、当たり前のことですが怠らないように心がけましょう。

インコ同士は隔離も考える

インコを複数羽で飼っている場合は、仲の良さも気にしておきましょう。

例えば、相性の良くないインコ同士だとケンカに発展し、怪我をしてしまうリスクが高まってしまいます。

さらに、3羽以上の鳥を一緒のケージで飼う際も、場所が限定され思わぬ衝突に繋がってしまったりと、予期せぬ事故は起こってしまいます。

多頭飼いの際は、しっかりとスペースを確保し、相性を確かめながら生活環境を整えてあげましょう。

爪切りは慎重に行う

インコの爪切りは慎重に行いましょう。

とても小さな爪なので、少し切っただけで出血してしまいます。
じっとできずに爪切りが苦手なインコはたくさんいます。
そんな時は、無理をせず動物病院で爪切りをしてもらいましょう。
爪切り時の出血でも、深く切ってしまうと相当な出血量となってしまい、体の小さなインコには致命傷となってしまうことがあります。

伸びた爪も、ケージに引っかかってしまったりと事故につながる恐れがあるので、こまめに切ることもおすすめします。

 

まとめ

インコが足を怪我することは多くあります。

インコが足を怪我している時の症状としては、片足をあげてる・うずくまっている・止まり木に止まらない・食欲不振や元気喪失などが挙げられます。

また、足の怪我以外にもインコが片足を挙げている理由としてはコミュニケーションの一環・リラックスしている時・体温調節のため・骨折なども考えられます。

足を怪我する原因はさまざまで、止まり木が不衛生なことで起こる感染症・鳥同士のケンカ・放鳥中の事故や爪などをひっかけてしまうことなどです。

気を付けたいのが、インコの出血は体の小さなインコからすると少量の出血でも命取りになってしまうため、すぐに圧迫止血をし、大きな傷や止まらない時はすぐに獣医師に診てもらいましょう。

予防策として、放鳥中は目を離さない・ケージ内の衛生管理をしっかりとする・インコ同士はなるべく隔離する・爪切りは慎重に行うなどができることとなります。

しっかりとインコの健康管理をして、怪我した際にはすぐに気がつけるようにしておきましょう。

 

 

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この記事を書いたのは
中村千尋
愛玩動物看護師
大阪ペピイ動物看護専門学校卒業
認定動物看護師資格取得・ペット栄養管理士資格取得
兵庫県内の動物病院で勤務(現在も勤続中)
愛玩動物看護師国家資格取得
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