2025年版 動物看護師解説 犬の便秘に効く食べ物とは?マッサージは効果ある?便秘解消対策!

この記事の監修者
みつはし

愛玩動物看護師
株式会社スケアクロウにて日々飼い主の皆さまサポートに奮闘中

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私たち人でも悩まされる事が多い便秘ですが、犬も便秘になる子が多いです。

便秘くらいと侮っていては危険です!

実は、便秘で命を落とす犬も年間少なからずいるのが現実です。

便秘解消対策としてマッサージは効果があるのか、便秘に効く食べ物はあるのかなど、気になる方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、犬の便秘について詳しく解説していきます。

 

便秘とは?

まず、便秘の定義ですが、明確には決まっておらず、一般的に「3日以上排便がない状態」を指すといわれています。

しかし、犬の中でも1日1回する犬や3回以上する犬など、個体差がありますよね。

そのため、いつもよりも回数が減っている・形状がいつもより硬くなっている・排便時の姿勢が長いなどの変化でも便秘と判断されることがあります。

 

便秘になりやすい犬種・特徴

便秘は犬種問わず、どの犬でもかかるリスクがある病気ですが、中でも高齢になるにつれて便秘が増える傾向にあります。

高齢犬は、基礎代謝や筋肉量が低下するため、筋肉の持続力がなく排便時の姿勢維持や押し出す力が足りなくなることで排便の回数が減ってしまうという事に繋がります。

年齢を重ねるにつれて、排便の記録をしっかりとつけ、愛犬の正常の回数や形状を把握しておきましょう。

 

便秘の原因

便秘になる原因は実は多く、さまざまな理由が考えられます。

その中でも多い原因を紹介しますので、心当たりがある飼い主さんは一度見直してみましょう。

食生活

便秘には食事内容が大きく関わっているといわれています。

例えば、食物繊維の中でも不溶性食物繊維は便の中の水分を吸収する働きがあり、便が硬くなってしまう原因となります。

一般的なドッグフードには、便秘や消化吸収に配慮されているドッグフードがたくさん売られています。

また、人の食べ物を与えている場合も要注意で、例えばりんごやいちごなどの果物を一切れあげるだけでも、私たち人から見ると少なく見えますが、
実際人間に比べると10分の1程度の体重しかない犬ですから、いちごを1粒というのは、人でいうと10粒食べると等しいのです。

それでは栄養過多になってしまったり、排便などの消化吸収にも影響してしまいますよね。

そのため、愛犬に合ったドッグフードを選び、しっかりと食事管理をすることが求められます。

水分摂取量が少ない

水分摂取量が不足していると、便の中の水分量も比例して少なくなってしまうため、硬めの便になってしまいます。

冬場でもしっかりと水分接種を意識して、スムーズな排便を目指しましょう。

関連記事:犬が水飲まないのは何時間大丈夫?牛乳を与えるのはOK?対策と予防法

運動不足

私たち人も、たくさん動くと早くお腹が空いたり、逆に動いていないとお腹が空かなくなったりしますよね。
運動することで腸の動きも活発になり、蠕動運動が進みます。

そのため、適度な運動も便秘解消には必要です。

お散歩を日課にしたり、家でも遊んだりと数時間は運動に充てる時間を確保し、腸の運動を活発にするようにしてあげましょう。

環境の変化

引っ越しや模様替えなどで、トイレの環境が変わることでトイレに行く回数が減り、便の回数が減ってしまうことで便秘に繋がるケースもあります。

ストレスに敏感な犬では良く起きる事例ですので、予め引っ越しなどで環境の変化がわかっている場合は、内服薬を服用するなどの対策を取ることが好ましいですね。

一度心配な場合は、獣医師に相談してみましょう。

肛門嚢炎などの病気やケガ

肛門嚢炎や会陰ヘルニアなどの肛門周りに疾病がある際は、痛みで排便をすることが嫌になってしまい、我慢し続けることで回数が減り便秘に繋がってしまう恐れがあります。

ケガや病気がある場合は、治療を行い、便秘と同時進行でコントロールしていくことが求められます。

 

便秘の症状

では、便秘なのかと判断するためには症状や様子を知っておく必要がありますよね。

人の便秘時と同じような症状ですので、置き換えるとわかりやすいかと思いますが、犬でよくみられる代表的な症状をご紹介していきます。

排便姿勢が長く出づらそうにしている

愛犬は排便時にスムーズに出せていますか?

排便の姿勢が長い時は、出すのに苦労している事が考えられます。

便の中の水分が足りていないと便は固くなり、排便時に力を込めないと出ないためです。

いつもより長くうんちんぐポーズを取っている場合は、便の状態をチェックししっかりと様子を観察しておきましょう。

排便時に痛みがある

排便時に悲鳴を上げたり、キュンキュン鳴いたり震えがひどい場合は、痛みを感じていることがあります。

硬い便を排泄する際に、直腸の壁が傷つき血が出るケースもあります。

カチカチのうんちに血がついている場合は、肛門が切れたか直腸に傷を負った可能性があるため、便秘の疑いがかなり強くなります。

また、痛みがあると排便の回数の減少にも繋がり、悪循環となってしまうこともあるため、早めに受診しておきましょう。

排便時にいきんで吐いてしまう

便秘の犬の最大の特徴ともいえるのが、いきんで吐いてしまうことです。

硬い便を排出しようと、かなりの力を使います。

その反動で排便時に吐いてしまうことがあります。

犬や猫では嘔吐は良く見られますが、この嘔吐は異常ですので獣医師に相談することをおすすめします。

食欲低下

便をため込む事で消化管の運動が悪くなり、あまり食べたがらないというのも症状のひとつです。

便秘で食欲不振が診られた際は、かなり悪い状態だといえますので、あまり様子を見ず早めに受診するといいでしょう。

 

便秘の治療

便秘の犬の治療は一体どんな処置が行われるのでしょうか。

大きくは2つの方法が良く用いられる治療となりますので、以下で紹介します。

浣腸

便秘で受診した際は、レントゲンやエコーなどの画像診断を経て、便の状態をチェックします。
巨大結腸症に進んでしまっていると、自力排泄は難しく、浣腸で出すほかないため、浣腸の処置が行われます。

基本的に鎮静化で行われることが多いですが、大人しくできる犬ではそのまま処置にはいることがあります。

人工的に緩めてうんちを掻き出し、畜便を無くすので、一気にすっきりと元気になるケースが多いです。
ただ、便秘は繰り返しなることが多いため、今後の管理は大事だといえます。

内服薬の処方

下剤や胃腸の動きを促進するお薬を処方される事が多いです。

毎日排便が出るように内服薬でコントロールしていくことが目標です。

下剤の副作用として下痢になることが良く見られますが、下痢をさせてでも今は出すべきという状況もあるため、獣医師に相談しながら内服量を決めていきましょう。

 

便秘の予防法

便秘を予防する対策としては何ができるでしょうか。

簡単なことから始められるので、ぜひ生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

食事療法をする

便秘は食生活が影響するとお話ししました。

そのため、食事を変更することは便秘解消に効果があるといえます。

可溶性繊維を多く含む、便秘対策がとられている療法食も発売されているため、ご飯で対策するのもひとつの案です。

また、人の食べ物は避け、便通を気にした食事がおすすめです。

水分摂取をしっかりさせる

便の中の水分を維持するためにも、水分摂取をしっかりととることが必要です。

冬場などはどうしても水分摂取量が下がってしまうため、きちんと運動を取り入れ飲水量が減らないように工夫しましょう。

マッサージをする

お腹のマッサージも便秘解消には効果的です。

腸の蠕動運動を助けるイメージで、腸の流れに沿って優しくマッサージをしましょう。

人でいうと、のの字にぐるぐるとマッサージをするのが有名ですよね。

犬も同じくのの字に軽く押すような感じで行います。

お腹を上に向いた状態でやるとやりやすいので、愛犬がリラックスしている時が一番やりやすいのではないでしょうか。

運動を取り入れる

運動不足も便秘に繋がってしまう原因となります。

そのため日々運動することが大事です。

運動すると、しっかりとお腹も空くし喉も乾くので、きちんとトイレに行く回数が減ることなく維持できることでしょう。

また、運動することで腸も動きスムーズな排便にも繋がるため、お散歩に行く習慣をつけて毎日少しでも運動するように心がけましょう。

サプリメントを使用する

便秘対策には、サプリメントを使用することも効果的です。

内服薬でコントロールし続ける必要があるなら、余計サプリメントを長期服用する方が身体に優しく管理ができます。

便秘対策のサプリメントは、動物病院でも紹介してもらえるので、係りつけの獣医師に相談してみましょう。

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便秘の治療にかかる料金の目安

便秘の治療は、基本的に浣腸や内服薬の処方がメインとなります。

浣腸をしてもらう分には1回15,000円程度が平均となり、また鎮静化での処置が必要なケースでは別途鎮静代がかかるため20,000円は見ておきましょう。

また、継続治療となると、内服薬や定期的なモニターなどで毎月10,000円前後が相場となっています。

 

まとめ

犬の便秘は、実は放置していると命に関わることもある重大な事項です。

便秘の定義は実際には明確になっておらず「3日以上排便がない状態」といわれていますが、犬によって1日の排便回数や排便の形状が異なるため、愛犬の正常を把握し、回数が減っていないか形状が硬くなっていないか、排便時の様子がおかしくないかをチェックする必要があります。

また、便秘の症状としては、排便時痛や排便姿勢が長く出づらそうにしていること、いきんで吐いてしまうことなどが挙げられます。

原因は水分摂取が少ないことや食生活、運動不足や環境の変化、さらに肛門周りのケガや病気などが考えられ、治療は主に内服薬の処方や浣腸がメインとなります。

便秘解消対策としては、運動習慣を付けることや、食事療法・水分摂取をしっかりすること、マッサージを行うことなどが効果的です。

便秘は進行すると重度な疾患となるので、少しでもおかしいなと思うことがあれば獣医師に相談することをおすすめします。

関連記事:猫がうんちしない!何日出なかったら病院?来たばかりの時の対処法など

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この記事を書いたのは
中村千尋
愛玩動物看護師
大阪ペピイ動物看護専門学校卒業
認定動物看護師資格取得・ペット栄養管理士資格取得
兵庫県内の動物病院で勤務(現在も勤続中)
愛玩動物看護師国家資格取得
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