動物看護師解説 猫を飼うメリット・デメリットとは?

この記事の監修者
みつはし

愛玩動物看護師
株式会社スケアクロウにて日々飼い主の皆さまサポートに奮闘中

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今から猫を迎えるかどうか悩んでいる方もいらっしゃると思います。

猫との暮らしは楽しいことだけではないって本当?大変なことが多い?など、マイナス要素も耳に入るけど大丈夫なのか気になる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、猫を飼うことのメリットやデメリットなどを詳しく解説していきます。

メリットやデメリットを理解して猫との素敵な暮らしを想像して決断しましょう。

 

猫を飼うメリット

猫を飼うメリットは、なんといっても精神的な面が第一に挙げられますよね。

では、そんな猫を飼うメリットを詳しくみていきましょう。

癒しや幸福感の充実

なんといっても猫との暮らしは癒されること間違いなしです。

帰宅すれば猫がいる生活は、寂しさも軽減でき、さらに家の静かさも解消されます。
猫好きなら猫に出迎えられ、猫と遊び、猫と寝るそんな生活は幸せそのものですよね。

実は、猫との暮らしをすることで幸せホルモンとよばれる「オキシトシン」というホルモンが分泌されることが科学的にも証明されています。
オキシトシンホルモンがたくさん出ている人は寿命が長くなるというデータもあり、猫にも私たち飼い主にもとても精神的に良いことなんですね。

生活習慣の乱れが改善できる

猫が家で待っていると、生活リズムが整っていくこともメリットのひとつです。

猫を飼っていると子供を育てているのと同じように、ご飯やトイレのお世話・遊びや運動・お手入れなどをする必要があります。
そのため、夜中まで外出することが多い人や朝起きるのが苦手な人でも、猫のためを思って早寝早起きになり生活習慣が改善され、健康な生活に戻ることも期待できます。
猫は犬よりも比較的時間の縛りがない飼い方ができますが、長時間の留守などは避けたいので、生活リズムが整うことも期待できますね。

母性や父性の芽生え

猫を飼うと家族が増え、特に自分の子供のような存在となることでしょう。
そのおかげで、母性や父性が芽生え朗らかな気持ちで生活することができます
子供の子育てと同じく大変な部分ももちろんありますが、守りたいものが増え、気持ちにも変化が現れることでしょう。

家族間のコミュニケーションになる

どうしても、家族間での会話の減少やコミュニケーション不足に悩める家庭もあるかと思います。

猫と暮らしていると、家族間の会話のネタになったり、猫を通じての会話が増えることも考えられます。

実際、動物と暮らしている家庭は明るい会話が絶えない家庭が多いと聞きます

猫を迎えることで自身の幸せだけでなく、家族間の問題も解決してくれるかもしれませんね。

 

猫を飼うデメリット

実際、猫を飼うに当たってメリットだけではないのが事実です。

どうしても命あるものを迎えるのですから、時間や金銭面での問題はつきものです。

そのうえできちんと理解して猫を迎えるかどうか決断しましょう。

お金がかかる

やはり、家族が増えるということは経済的負担はかかってしまいます。

食費はもちろん、トイレなどの衛生消耗品・予防接種代やキャットグッズなど、お金をかけなくてはならないものがあります。

とくに、猫の治療費は確保しておきたいですね。
人間もですが、猫も年を取ればとるほど病気になるリスクは高まります。

猫に多い病気として腎臓病や下部尿路疾患・甲状腺機能亢進症などさまざまな病気にかかってしまった際の治療費はかなりかかってしまいます。

通院せずに食事療法や内服薬の処方などで経過観察するとしても、病気によっては月数万円~数十万円かかるケースも少なくありません。
お金がないから治療できなくて亡くならせてしまうという後悔をしないためにも、自身の経済状況をしっかりと把握して最期まで責任をもって養えるかは猫を迎えるにあたって大事な項目だといえます。

将来大きな病気になるリスクを軽減するために、ペット保険に加入したり健康食品や運動食品を取り入れたりするなどの工夫も必要なことと言えるでしょう。

関連記事:猫の老化とは?見逃せない7つのサインと老猫のお世話について

旅行などに行けなくなる

猫が家で待っていると、あまり家を空けないようにしなくてはなりません。
したがって、あまり長期間の旅行・頻繁の旅行などは控える必要があります。

ペットホテルや知人の家に預けることで家を空けることもできますが、猫はかなり神経質でデリケートな動物ですので、環境の変化や慣れていない人の前ではご飯を食べなかったり排泄できなかったり、問題が起きる可能性があります。

1泊の旅行であれば、家に置いていく飼い主さんも多いですが、基本的に猫も寂しがりで不安を抱く動物なので、本来はおすすめしません。

しかし、旅行にも行きたい気持ちももちろんありますよね。
そんな時、猫のためを思えば、猫が怖がらない顔見知りの人にシッターをしてもらうのがベストだといえるでしょう。

抜け毛やニオイなどが気になる

猫は犬に比べると、体臭に悩まされることは少ないかと思いますが、それでも動物ですので、ニオイの問題はつきものです。

また、猫は排泄物の匂いが独特できつく感じることもあるでしょう。

また、猫は毛が抜けるので、掃除がこまめに必要になります。

綺麗好きの潔癖気味の人には少しつらいかもしれませんね。

猫アレルギーになる

今まで猫と触れ合っていなくて、猫アレルギーを発症していなかった人も、猫と触れ合うことで突然症状が現れることもあります。

くしゃみや鼻水などの呼吸器症状、痒みなどの皮膚症状まで、症状は様々ですが、アレルギーの度合いによっては一緒に生活することが困難になることも考えられますので、重度なアレルギー症状がある際は慎重に考えましょう。

ペットロス症候群になる可能性もある

猫はどうしても人間よりも短命になるので、亡くなるところをみることになります。

これは、猫だけでなく動物を迎えるのであれば覚悟しておかなければならいことです。

猫の寿命は14~18年程度といわれているので、ご高齢などで猫の看取りができなさそうという方は新規で子猫を迎えることは慎重に判断しないといけません。

また、看取ることは飼い主の責任であると同時に、やはり亡くなってしまったら飼い主の精神的にかなりきついものがあります。
そのような状態を「ペットロス症候群」といい、亡くなってしまったショックから立ち直れなくなってしまいます。

大事な我が子のような家族が亡くなるのですから当然ですが、猫が亡くなってしまった後も私たち人は生きなければなりません。

やはり猫を迎えるか悩む人は「死ぬのを見るのがいやだから」と飼うのを控えている方は多いかと思います。

 

どこからお迎えするか

では、猫を迎えたいと決めたら、どのしたら良いでしょうか。

ペットショップや譲渡など複数の選択肢がありますが、どれが適切なのかわかりませんよね。

以下、入手経路とおすすめを紹介します。

ペットショップ

まず、思い付くのはペットショップで購入するという方法ですよね。

個人的な意見ですが、私はペットショップから迎えることはあまりおすすめできません。

もちろん、好きな猫種の子猫が良い!という希望がある方はペットショップで購入すると良いですが、それ以外であれば、ほかの殺処分寸前の猫を救うことに目を向けてほしいです。

また、人気の猫種「スコティッシュフォールド」などの純血の猫は、比較的病気のリスクが高く、遺伝子異常も多く報告されています。
そのため、長生きを求めるのであれば純血の猫よりも雑種の猫の方がおすすめです。

もちろん、全種が全種短命ではないですが、経験上純血の猫は弱い傾向があると思います。
おすすめとしては保護猫を迎えることといえます。

保護する

今でもまだ、野良猫を見かける機会は多いですよね。
ボランティア活動などで野良猫の避妊去勢手術を推進していても、なかなかゼロになるには難しいのが現実です。
そのため、野良猫が子猫を生むことも稀ではありません。

その子猫を保護して家庭猫として育てるという迎え入れの方法があります。

野良猫でも生活は厳しく過酷で、寿命も家庭猫と比べるとかなり短いといわれているので、少しでも野良猫を少なくし家猫としての幸せをもらえる猫が増えるお手伝いにもなります。

譲渡

ボランティア団体や知人から里親として譲渡してもらう方法もあります。

知人宅で子猫が生まれたり、ボランティア団体や動物管理センターから譲渡されると、ルートがしっかりとしているため安心です。

ウイルスチェックや混合ワクチンなど、必要なもので済んでいるのか済んでいないのかも把握できるメリットもあります。

 

犬か猫で迷ったら

猫を迎えたいけど犬も悩むなという方もいると思います。

そこで犬と猫の比較を紹介します。

そのうえで、ご自身の生活環境に合ったペットを迎えるといいですね。

お散歩の必要性

犬は基本的にお散歩が必要になります。

その点、猫はお散歩が必要ありません。
しかし、猫も家での遊びやストレス発散は大切ですので、排泄のための外出はなくとも家の中でコミュニケーションをとることは求められます。

家の広さの問題

犬を飼うのであれば、1頭につき走り回れるある程度の広さが必要になります。

しかし、猫は上下運動がメインで狭い場所を好む動物ですのでワンルームでも飼うことができます。

家具が傷つけられる危険性

猫はカーテンに爪を立てたり、ソファや壁で爪研ぎをしたりしてしまう危険性もあります。
確かに犬でもコンセントをかじったり壁をかじったりしてボロボロにしてしまうこともありますが、猫の爪の方がより鋭く、さまざまな家具がボロボロになってしまうこともあります。

高級な家具や思い出のものなど、傷つけられたくないものがあるのであれば、何か対策が必要かもしれませんね。

しつけのしやすさ

犬の飼い主は、ほかの人に迷惑をかけないように最低限のしつけはマナーとして教えたり、お座りやお手・待てなどの芸を教える楽しみがあったりしますよね。

猫も根気強く教えていくと芸を覚えるといわれていますが、しつけは犬の方がしやすい傾向にあります。

懐き度合いの違い

犬は懐くけど猫は懐かないと聞いたことがある人は多いのではないのでしょうか。

猫は自由気ままでそっけない態度を取ることも珍しくないため、懐いていると感じない時もあるでしょう。

ずっとべたべた引っ付いてくるタイプは珍しいのは確かですが、猫も懐かないというわけではないので、犬と比べては懐き度合いが低く感じるということですね。

1人暮らしとの相性

1人暮らしでは動物を飼えないと思っている方も多いと思います。
動物が家で待っているとあまり家を空けられないし、長時間の外出はしにくくなってしまいますよね。

夜勤があって家を1日中空けることが多かったり、お世話してもらえる知人や身内が近くにいないなど、生活環境によっては動物を飼うことが難しいですが、基本的にフルタイムでの勤務の人であれば動物を飼うことは可能です。

しかし、やはり一人暮らしで朝から晩まで毎日動物をお留守番させるのもかわいそうですよね。
一人暮らしで動物を迎えるのであれば、犬より猫を選択するのがおすすめです。

食事面や運動・ストレスなどの様々な面で、家を空ける時間が長い家庭では猫の方が向いているといえます。

 

まとめ

猫を迎えることは生活環境が整ったり、幸せで生活が充実すること間違いなしです。

しかし、経済面の負担や時間を制限されたりと手間や時間がかかることは覚悟しておかなければなりません。

また、どうしても猫は人間よりも亡くなるのが早いため、看取る必要があります。

最期まで責任をもって大事にできる計画の見通しが立つご家庭であれば、猫との幸せな暮らしが実現できることでしょう。安易な気持ちでなく、慎重に考え抜いて決断しましょう。

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この記事を書いたのは
中村千尋
愛玩動物看護師
大阪ペピイ動物看護専門学校卒業
認定動物看護師資格取得・ペット栄養管理士資格取得
兵庫県内の動物病院で勤務(現在も勤続中)
愛玩動物看護師国家資格取得
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