猫を飼っているご家庭であれば、一家に1つはキャリーバッグを持っていますよね。
それでなくても、一度はキャリーバッグの購入を検討したことがあるかと思います。
動物病院に連れて行ったり、災害時への備えなど、キャリーバッグを使う場面は少なからず訪れます。
そんなキャリーバッグですが、いろいろなタイプがありどれを購入するべきなのか迷う方もたくさんいると思います。
そこで今回は、猫のキャリーバッグはリュックがおすすめなのか・暑さ対策や寒さ対策などを解説していこうと思います。
キャリーバッグは必要?

結論からいうと、キャリーバッグは一家にひとつ、さらに言えば猫1頭につき1つ持っているのが好ましいです。
地震大国の日本では、いつどの規模の地震や災害が起こるかわかりません。
大雨による洪水の被害なども相次いでいますよね。
そんな時に避難をしなくてはいけない場面になった際に、とても重要なのはキャリーバッグです。
犬と違って、ハーネスとリードで散歩慣れしている猫は非常に少なく、避難所に連れていくには、キャリーバッグに猫を入れる必要があります。
災害時だけでなく、動物病院に連れて行ったりと、外出する機会は少なからずありますよね。
そんなときのためにキャリーバッグは猫を飼う上で必須といえるでしょう。
キャリーバッグの種類
キャリーバッグをいざ買おうとしても、たくさんの種類があってどれを買うべきなのか迷いますよね。
以下、代表的なキャリーバッグをご紹介していきます。
ハードケース
オーソドックスなプラスチック製のハードキャリーは昔から知られているキャリーケースではないでしょうか。
ハードケースで硬く、しっかりと閉まるので脱走の心配がないのが特徴な安心感のあるキャリーバッグです。
しかし、伸縮性が皆無なので、自転車移動や徒歩での持ち運びにはあまり向いていないといえるでしょう。
リュック
リュックタイプのキャリーバッグは最近では人気を集めていますね。
ハードタイプの宇宙船のようなものや布製の本当のリュックサックのようなキャリーまで幅広いですよね。
リュックタイプは、手が空くことで自転車移動や徒歩移動も楽で優秀なキャリーバッグですが、猫が背中にいるので、移動中の猫の様子を見ておくことができない難点はあります。
最近では、災害時用に拡張できるリュックタイプキャリーを購入しているご家庭が多いように感じます。
避難などの長時間キャリー内で過ごす可能性があるのであれば、少しでも体を動かせる拡張タイプがおすすめです。
布バッグ
布でできたキャリーバッグは、犬の飼い主さんに良く選ばれていますね。
通気孔のメッシュの布で、変形しやすく肩にかけて持ち運びできるので、自転車の籠にいれることもでき、猫の様子を見ながら移動できることがメリットです。
しかし、犬用として多くの商品が作られているので、チャック部分にバックルが設置されていないものも多いです。
少しの隙間でも脱出が可能な猫には不安が残るかもしれません。
布製のキャリーバッグで猫を入れるのが希望な場合は、バックルを後付けするか、脱走防止の加工がされているものを選ぶことをおすすめします。
キャリー
スーツケースのようにキャスターがついているキャリーバッグもあります。
移動が楽で、ご高齢の方や力の弱い方でも運べるのでとても便利ですが、地面のガタガタという振動が猫に伝わってしまうので、猫からすると怖がってしまうデメリットもあります。
たいていのキャリー型のキャリーバッグは、リュックタイプになったり手持ち部分がありハンドバッグとして持ち運べたり多様性なものが多いので、用途に応じて使うのがおすすめですね。
ペットカート
ペットカートは一家にひとつあるだけで、とても便利なのでおすすめです。
赤ちゃんが乗るようなベビーカーのペット版のようなものです。
移動が楽々なのはもちろん、猫の様子を観察しやすく公共機関にも乗れるのでいざというときの移動にはとても向いています。
しかし、収納場所に困ることや犬用として発売されているものが多いことから、猫を乗せる時は洗濯ネットに入れたうえでペットカートを利用する方が脱走防止的には安心といえるでしょう。
トートバッグ
動物病院の来院用などでは、子猫など小さな猫はトートバッグに入れて連れていく方もいます。
その際は、必ず洗濯ネットに猫を入れたうえでトートバッグに入れましょう。
トートバッグは、動物を入れるように設計されていないので、チャックを閉める場合には呼吸が確保できるようにしておきましょう。
軽くて簡単に移動ができますが、脱走への不安・呼吸や圧迫感などさまざまな観点からトートバッグでの移動はおすすめできません。
バスケットタイプ
ペットショップで購入した子猫や子犬を連れて帰る際によく目にするバスケットタイプのキャリーバッグもありますね。
とても可愛らしく部屋に設置しているだけでインテリアにもなり、さらに猫が好きな狭い空間を提供できます。
しかし、窓がついていないものが多いので、中を確認するには開けないといけない難点や、扉が1点のみなので出す時は引っ張り出すしかないことなどから、機能性はないため、デザイン性を重視する飼い主さんには向いているといえるでしょう。
おすすめのキャリーバッグ
さまざまな種類のキャリーバッグをご紹介しましたが、用途やシーンによっておすすめの種類は異なります。
以下では、シーン別のおすすめを個人的観点ではありますが、お伝えしていきます。
災害時(避難)
災害時に避難生活になってしまった際におすすめキャリーバッグはリュックタイプです。
手が空くので他の荷物も持って移動することができますし、リュックタイプ自体軽いものが多いので負担が減ります。
また、特におすすめなのは拡張できるタイプのリュックキャリーです。
ハーネスやリードを繋ぐ習慣のない猫は、避難所ではキャリーから出してあげることができませんよね。
長時間キャリー内での生活になってしまうことも考えられるため、少しでも動けるスペースがあるといいでしょう。
動物病院への来院
動物病院への受診時に猫と外出する機会は少なからずあると思います。
そんな時には、ハードケースタイプか布のキャリーバッグがおすすめです。
車での移動であればハードケース、自転車や徒歩での移動であれば布タイプが飼い主さんの負担も少なく、移動中の猫の様子が見られるので安心できるのではないでしょうか。
また、外出が怖い猫がほとんどだと思うので、飼い主さんの顔が見えないと不安になってしまうことの対策としても、担げる(持てる)キャリーバッグがおすすめです。
ハウス
家に設置して隠れ家やベッド代わりに使いたい目的でキャリーバッグを購入するなら、バスケットタイプか布バッグがおすすめです。
バスケットタイプはインテリアとしても可愛いデザイン性のあるものが多く、置いているだけで気に入ってくれることがあります。
また、ハードケースは何らかの拍子でキャリーが落ちたり動いたりした際にケガをする恐れやキャリーバッグが壊れている危険性も潜んでいます。
リュックタイプであれば肩紐の部分や持ち手・バックルなどに引っかかってケガをしてしまうことも考えられるので、常設するには向いていないといえるでしょう。
公共機関を使用する時
電車やバスなどの公共機関を使用する際は、布製のバッグがおすすめです。
公共機関ではほかのお客さんの迷惑にならないように心がける必要があります。
ペットカートやコロコロ付きのキャリーケースは飼い主さんの移動にはとても楽で良いのですが、場所を取ってしまうため、満員電車やバスでは不向きです。
また、猫アレルギーのひとや猫が苦手な人も一緒に乗っている可能性もあるため、しっかりと閉められるハードケースもおすすめですが、座席に座る際には膝の上に乗せられる大きさにしましょう。
キャリーバッグ内の暑さ対策
真夏や梅雨時などの高温多湿の時期でも、動物病院の受診などで必要があれば外出する必要がありますよね。
夏の移動は実はかなり気を遣いたい案件なのです。
というもの、近年酷暑が続く日本では熱中症にかかる猫が増えているからです。
熱中症は甘く見ていたら命を落とす危険性もあるとても怖い病気ですので、しっかりと対策をして出かけましょう。
まず、キャリーバッグ内に保冷剤をタオルで巻いて(あるならペット用ひんやりシート)敷いてあげましょう。
そして、キャリーバッグの外ポケットにも保冷剤を入れておき、冷房の効いた室内にいるような環境をキャリーバッグ内で作ってあげましょう。
肌が直接触れるところはほんのりひんやりとさせ、触れないところはガツンとキンキンにしておくと、キャリーバッグ内は快適で移動することができるでしょう。
キャリーバッグ内の寒さ対策
冬の移動は、私たち人間も外に出ていくのが億劫になる季節ですよね。
猫も、温かい部屋で過ごしていたのに、急に外出すると体がついていかずにそれが原因で体調を崩してしまう可能性もあります。
キャリーバッグ内を部屋と同じように、ぬくぬくにしておく必要があります。
ブランケットなどのふわふわの暖かいものをキャリーバッグ内に敷き、直接当たらないようにカイロを一緒にいれてあげましょう。
そしてキャリーバッグの外ポケットに湯たんぽやお湯の入ったペットボトルを入れて、さらにじんわりと中が温まるようにすると、冬の移動も寒くなく快適に行えるでしょう。
暖かくしないと、私たち人でいえば、部屋着のまま上着を着ずに外に出かけるようなもので、とてもじゃないですが寒くて仕方ないですよね。
そのため、ちゃんと寒さ対策をして出かけるように心がけましょう。
関連記事:猫の寒さ対策どうする?あったかグッズは必要?冬の健康管理と注意点
まとめ
猫のキャリーバッグは、猫を飼っているうえでは必需品といえるほどあっても損はないものです。
しかし、キャリーバッグといってもたくさんの種類があり、用途によっておすすめは変わります。
災害時の避難など、いつ何が起きても良いように猫にとって安心できる場所のひとつになるととても有益です。
また、移動時は暑さや寒さに気を付け、快適に移動ができるように対策を行うことが必須です。
夏ではクーラーの効いた部屋にいるような感覚で、冬では暖房の効いたぬくぬくの部屋にいるような感覚で移動できるように心がけましょう。
関連記事:猫を洗濯ネットに入れるのはなぜ?入れ方やおすすめサイズ紹介
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この記事を書いたのは
中村千尋
愛玩動物看護師
大阪ペピイ動物看護専門学校卒業
認定動物看護師資格取得・ペット栄養管理士資格取得
兵庫県内の動物病院で勤務(現在も勤続中)
愛玩動物看護師国家資格取得
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