【2025年版】犬用サプリ成分別比較|LPS・グルコサミン・セサミンの違い

パグ
この記事の監修者
みつはし

愛玩動物看護師
株式会社スケアクロウにて日々飼い主の皆さまサポートに奮闘中

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現在はさまざまな犬用のサプリメントが販売されています。

サプリメントに含まれる成分も多種多様で、

「どのサプリメントを選べばいいのだろう?」
「愛犬にはどのサプリメントが必要なのだろう?」
「この成分はどのような効果があるのだろう?」
と疑問に思うことはありませんか?

実は、サプリメントの成分を正しく理解していないと、十分な効果が得られない可能性があることをご存じでしょうか?

今回は、LPS(リポポリサッカライド)・グルコサミン・セサミンという、犬のサプリメントでよく用いられる成分に焦点をあて、それぞれの目的の違いや犬への適応について獣医師が比較・解説します。

最後までお読みいただき、サプリメント選びの一助になれば幸いです。

LPSとは?

LPSは「リポポリサッカライド」の略称で、日本語では「糖脂質」や「リポ多糖」と呼ばれています。

LPSはもともと細菌に含まれる成分で、穀物や野菜、発酵食品などに多く含まれている成分です。

人においても、免疫ケアを目的にサプリメントとしてよく使用されており、「免疫ビタミン」とも呼ばれることがあります。

かつては日常の食生活で自然とLPSを摂取できていましたが、現代では食生活の変化や農業の近代化などによってその摂取量が低下していると言われています。

犬においても同様で、LPSは免疫をサポートするサプリメントとして使用されています。

「細菌由来」と聞くと不安になるかもしれませんが、犬のサプリメントに使われるLPSは、「パントエア菌由来のLPS」が一般的です。

パントエア菌とは、普段食材として使用される植物と共生する、安全性の高い細菌です。

ですので、LPSをサプリメントとして摂取すること自体には強い副作用や毒性はないと言われています。

LPSは、免疫を担当する細胞の一種である「マクロファージ」に作用します。

マクロファージは、体内に侵入したウイルスや細菌などを見つけて処理する働きがありますが、LPSはこの細胞に働きかけて活性化することで、免疫のはたらきをスムーズにする効果が期待されています。

犬へのLPSの効果とは?

では、LPSは実際に犬ではどのような効果が期待されているのでしょうか?

犬におけるLPSの主な役割は、「免疫機能のバランスを整えること」です。

すなわち、免疫の働きが弱すぎれば感染症にかかりやすくなり、逆に過剰になるとアレルギーや炎症を起こします。

LPSはこの免疫の働きを調整する効果が期待されています。

一部の報告では、アレルギーによる皮膚炎の犬にLPSを与えると、症状の改善が見られたとされています。

犬にLPSを使用するシーンとは?

犬の免疫力には個体差があり、また年齢とともに少しずつ低下していきます。

特に、以下のような様子がある場合は、免疫ケアを必要とするサインかもしれません。

  • 季節の変わり目に体調を崩しやすい
  • 皮膚トラブルや外耳炎を繰り返す
  • 引っ越しや留守番などのストレスが多い
  • シニア期に入り体調を崩すことが増えた

犬のサプリメントで使う免疫ケア成分とは?

犬のサプリメントには、LPS以外にも免疫ケアの成分はいくつか存在します。

  • β-グルカン
  • ラクトフェリン
  • 冬虫夏草
  • プラズマ乳酸菌

どの成分も、さまざまな免疫担当細胞に働きかけ、免疫をサポートする効果が期待されています。

グルコサミンとは?

ここまではLPSについて解説しました。次はグルコサミンについて解説してきましょう。

グルコサミンは、関節軟骨の基礎的な成分であるグリコサミノグリカン(GAG)を構成する成分の1つです。

簡単に言うと、関節軟骨をつくるための材料となる成分です。

関節軟骨は、関節の動きをスムーズにする、クッションのように衝撃を吸収する、といった働きをしていますが、加齢や運動時の負荷によって減少してしまいます。

グルコサミンには、サプリメントとして関節軟骨の材料を補うことで、関節の健康をサポートする働きが期待されています。

グルコサミンは甲殻類の殻から抽出されることが一般的ですが、最近では、植物由来のグルコサミンが含まれた製品も発売されています。

両方とも副作用として、原材料である甲殻類や植物にアレルギー反応を起こすことがありますので、愛犬のアレルギーが心配な場合は原材料を確認してから使用することが重要です。

犬にグルコサミンを使用するシーンとは?

では、実際にグルコサミンはどのような場合に犬に与えたらよいのでしょうか?

犬においてよく見られる関節の病気として、

  • 膝蓋骨脱臼
  • 前十字靭帯断裂
  • 股関節形成不全
  • 変形性関節症
  • 免疫介在性多発性関節炎
  • リウマチ様関節炎

そのような病気の際には、以下のような症状が見られることがあります。

  • 散歩に行きたがらなくなった
  • ゆっくり歩くようになった
  • 階段などの段差の上り下りを嫌がる
  • 立ち上がるのが辛そう
  • 尾を下げていることが多い
  • 跛行(びっこ、ケンケン)するようになった
  • 震えている

犬のサプリメントで使う関節ケア成分とは?

では、犬ではグルコサミン以外にどのような関節ケアの成分が使われているのでしょうか?

  • コンドロイチン
  • プロテオグリカン
  • MSM(メチルスルフォニルメタン)
  • ASU(アボカド大豆不鹸化物)
  • オメガ3脂肪酸

例えば、コンドロイチンやグルコサミンは関節軟骨の構成成分として、MSMやASU、オメガ3脂肪酸は炎症を和らげる目的として使用されます。

愛犬の関節の状況に応じ、適切な成分を選ぶと良いでしょう。

セサミンとは?

ここまではグルコサミンについて解説しました。次はセサミンについて解説していきましょう。

セサミンはゴマ特有の成分で、抗酸化作用を目的として、以前から人のサプリメントにおいて注目されていました。

人で期待されている効果としては、

  • 血圧を下げる
  • 脂質の代謝を改善する
  • 脂肪を燃焼する

といったものが挙げられます。

また、セサミンは体内に吸収されると、肝臓の代謝酵素によって代謝され、高い抗酸化作用を持つようになります。

その結果、体内で発生する「活性酸素」と反応し、酸化から細胞を守るという効果も、セサミンに期待されている効果のひとつです。

「酸化」とは、犬の体内で発生した活性酸素がタンパク質や脂肪などの細胞、DNAなどにダメージを与える現象を指します。

酸化は「からだのサビ」とも表現され、様々な病気のリスク因子になります。

犬の体内では、以下のような状況で酸化が進行します。

  • 加齢
  • 紫外線
  • 炎症
  • 感染症
  • 不適切な食事
  • 肥満
  • 慢性疾患

このような酸化ストレスが続くと、結果として様々な病気を引き起こします。

そのため、酸化に対するケアはどの犬であっても非常に重要です。

セサミンは、人と同様の効果を期待し、犬でもサプリメントとして使用され始めています。

犬にセサミンを使用するシーンとは?

ではどのような場面で犬にセサミンを与えるのでしょうか?

上述の通り、セサミンは抗酸化作用が期待されていますので、以下のような体調に気づいたときが、セサミンを使い始めるタイミングです。

  • シニア期で疲れやすくなった
  • 運動量が多い
  • 毛並みのツヤが落ちてきた
  • 体重が増加している
  • 慢性的な病気がある

スポーツドッグや大型犬など、アウトドアや運動が多い犬種は、酸素消費量の増加に伴い活性酸素の発生も増加します。

また、肥満の犬では組織で慢性的な炎症が起こりやすく、酸化ストレスのリスクが高まります。

その他、心臓病や腎臓病、皮膚病などの慢性的な炎症やストレスにより、酸化ストレスのリスクが高まりますので、そのような犬には抗酸化作用のあるサプリメントがおすすめです。

犬のサプリメントで使う抗酸化成分とは?

ここまではセサミンについて解説しました。

セサミンはゴマが原材料であるため、ゴマにアレルギーがある場合は使用できない場合があります。

そのようなとき、他にどのような抗酸化作用のあるサプリメントが用いられるのでしょうか?

  • コエンザイムQ10
  • ビタミンC
  • ビタミンE
  • オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)
  • フランス海岸松樹皮抽出物(ピクノジェノール)

愛犬の体調に合ったサプリメントを選んであげましょう。

まとめ

今回はLPS、グルコサミン、セサミンについて解説しました。

それぞれの成分に異なる使用目的があるため、それらを理解することが大切です。

すなわち、LPSは免疫ケア、グルコサミンは関節ケア、セサミンは抗酸化作用を目的として使用されます。

また、それぞれのケアが必要な犬についても解説しましたので、参考にして頂きサプリメント選びの一助になれば幸いです。

サプリメント選びに迷った際はぜひ獣医師に相談し、愛犬の体調に合ったサプリメントで、愛犬の健康をサポートしてあげましょう。

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この記事を書いたのは

獣医師:浅川雅清
2016年、日本大学生物資源科学部獣医学科卒
同年4月から、東京都内のペットショップ併設の動物病院に勤務
犬・猫・ウサギ・ハムスターの診療業務を行う傍ら、
ペットショップの生体管理や、動物病院の求人管理や、自社製の犬猫用おやつやフードの開発に携わる。
2023年から1年間、分院長を経験し、2024年にフリーランス獣医師として独立。
現在は診療業務の他、電話での獣医療相談や、ペット用品の商品監修など幅広い業務を行っている
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