株式会社スケアクロウは、マレーシアにおいて特許を取得しました。これにより当社が保有する特許は、海外1件・国内3件の計4件となりました。
あわせて、「特許を取得する」とはそもそも何を意味するのか、そしてなぜ日本だけでなく海外でも権利を取得する必要があるのかを、この機会にご説明します。
取得した特許の概要
| 国 | マレーシア(MALAYSIA) |
|---|---|
| 特許番号 | MY-212398-A |
| 出願日 | 2024年10月25日 |
| 登録日 | 2026年2月18日 |
| 権利者 | 株式会社スケアクロウ |
特許証の画像は、当サイトのScientific Hubに掲載しています。発明の名称をはじめとする詳細は、各国特許庁の公報にて公開されています。
「特許を取得する」とはどういうことか
特許は、出願すれば必ず認められるものではありません。各国の特許庁による審査を通過して、はじめて権利として登録されます。審査で問われるのは、主に次の3点です。
- 新規性 これまでに世の中に知られていない技術であること
- 進歩性 その分野の専門家であっても、容易には思いつかない技術であること
- 産業上の利用可能性 実際に産業として利用できる技術であること
言い換えれば特許の登録とは、自社の主張ではなく、第三者である公的機関の審査を通過したという事実です。開発を進める企業にとって、自社の技術を外部の目で検証してもらえる数少ない仕組みのひとつだと、当社は考えています。
一方で、誤解のないようお伝えしておきたいことがあります。特許は技術そのものに与えられる権利であり、製品の効果や品質を保証・証明するものではありません。「特許を取得している=良い製品である」という意味ではない、という点は、当社からはっきり申し上げておきます。
なぜ日本だけでなく、海外でも取得する必要があるのか
特許制度には「属地主義」という考え方があります。特許権が有効なのは、その権利を認めた国の中だけという原則です。
つまり、日本の特許庁で取得した特許は日本国内でしか効力を持ちません。海外で自社の技術を守ろうとすれば、その国ごとに出願し、その国の審査を通過する必要があります。手続きにも審査にも、国の数だけ時間と費用がかかります。
当社の製品は、現在世界31カ国でお使いいただいています。海外でも権利を取得しておくことは、その一つひとつの国で事業を続けていくための土台づくりにあたります。今回のマレーシアでの取得は、その最初の一歩です。
マレーシアと当社のかかわり
今回の取得国がマレーシアとなった背景には、同国の獣医療分野との継続的な交流があります。当社はこれまでに、以下の学会等へ参加してまいりました。
- 第7回アジア小動物獣医師大会 FASAVA 2016(マレーシア)
- 第27回マレーシア小動物獣医師大会 MSAVA 2017(クアラルンプール)
- マレーシア獣医学会
- MSVA congress 2023 ブース出展(マレーシア)
現地の獣医師の先生方との対話を重ねてきたことが、今回の出願につながりました。
当社が保有する特許(計4件)
| 海外 | 1件(マレーシア/2026年2月登録) |
|---|---|
| 国内 | 3件 |
取得済み特許の一覧と特許証の画像は、Scientific Hubにまとめて掲載しています。共同研究の実績や学会発表の記録もあわせてご覧いただけます。
これからについて
創業から25年、当社は大学や研究機関との共同研究を重ねながら、独自成分と製造技術の開発を続けてまいりました。国内3,000軒の動物病院、そして世界31カ国でお使いいただける状態を保つには、技術を守る仕組みと、それを外から検証できる形で公開していく姿勢の両方が必要だと考えています。
今後も、開発の過程で得られた知見については、可能な範囲で公開してまいります。当社の取り組みについては会社概要もあわせてご覧ください。