うさぎさんの皮膚疾患<ソアホック>

病気(うさぎ)

うさぎさんの足の疾患として挙げられる「ソアホック」
すぐに命に係わる病気という訳ではありませんが、ソアホックから別の疾患を引き起こす可能性もあります。
改めてソアホックという疾患をご紹介致します。


1.ソアホックとは

ソアホックとは、うさぎさんの足裏にできる皮膚疾患です。
うさぎさんにはイヌ・ネコのような肉球がありません
足裏全て毛で覆われています。

フサフサした足裏の毛が薄くなり、毛がハゲてきます。
小さなコブ(潰瘍)ができている状態が見られることもあります。

症状が進むとハゲた部分が赤みを帯び、炎症となります。
痛みを伴う炎症だと、足を床につけて歩くことができなくなったり、足を引きずるような様子が見られます。

更に症状が進むと骨まで達してしまい、炎症部分から細菌感染。
髄膜炎骨髄炎といった疾患を引き起こす場合があります。

ソアホックは「足裏皮膚炎」、「飛節びらん」、「足底潰瘍」といった名称で呼ばれることもあります。


■よく見られる症状
・片足を浮かせている
・足を引きずる
・歩かない(歩きたがらない)
・痛みによる食欲不振
初期症状として足裏が赤く脱毛しているので、患部を見ればすぐにわかる疾患です。
日頃からうさぎさんの観察を怠らないようにしましょう。

 

2.ソアホックになる原因

・肥満
・加齢
・運動不足
・適していない床材の使用
・爪の伸びすぎ
・ケージ内の汚れ
・かかりやすい品種 など

<肥満・加齢・運動不足>
肥満のうさぎさんは体重が足の裏にかかり負担となるため、ソアホックにかかりやすくなります。

またシニアうさぎさんは高齢の為その場から動かないといったことも多く、動かないことにより足裏に負担がかかります。
運動不足のうさぎさんも同様で、ケージ内に長時間いることによりソアホックを発症する原因となります。

<適していない床材の使用>
目が粗い金網すのこは足裏に負担がかかりやすく、ソアホックを発症する可能性があります。
プラスチック・木材のすのこでもソアホックになるうさぎさんはいます。

<爪の伸びすぎ>
爪が適した長さをしていないと、足裏に均等に力を入れることができません
一部分のみに体重がかかっている状況はうさぎさんにとって良くない状況です。

また伸びた爪で耳や皮膚を傷つけてしまい、傷口から細菌感染してしまう恐れがあります。

<ケージ内の汚れ>
排泄物がお尻・足についたまま放置すると、汚れから炎症が発症する可能性があります。
特に加齢・肥満の子は毛づくろいが上手くできず、汚れたままになってしまうことがあります。

<かかりやすい品種>
短毛種(ミニレッキス、スタンダードレッキス、シルキーレッキスミニ等)は足裏の毛も短く、ソアホックになりやすいと言われています。

大型種(フレミッシュジャイアント、フレンチロップ、イングリッシュロップ等)も体重の重さから、ソアホックになりやすい品種として挙げられています。

長毛種(アメリカンファジーロップ、ジャージーウーリー、ライオンヘッド等)も足裏に毛玉ができた場合、均等に体重がかからずソアホックを発症する子がいます。
毛に隠れて気付きにくく、症状が進んでから気付くといったケースもあります。

上記に挙げた原因例以外にも、遺伝的にソアホックになりやすい、スタンピング(足ダン)が多い等、様々な要因から発症します。


3.治療法

軽傷・初期症状程度であれば、薬等は使用せず飼育環境を変えることがソアホックの治療へと繋がります。

激しい炎症・痛みがあるほどの症状ですと、抗生物質・抗炎症剤・鎮痛剤等の投薬を行います。
足にテーピング、専用の靴下、エリザベスカラーをすることもあります。

完治には時間がかかり、数週間~数か月かかる場合があります。

抗炎症作用の高いピクノジェノール等、治療サポートとして患部に直接塗るタイプのサプリメントもおすすめです。

 

4.私たちにできること

ソアホックは飼育環境である程度防げる疾患です。
重症化する前に、うさぎさんの暮らす環境を見直してみましょう。

*柔らかい床材に替える
金網、プラスチック、木材等、すのこの種類は多くあります。
足に負担がない床材は木材ですが、排泄物やお水で傷みやすく定期的な交換が必要となります。

木材でもソアホックになる子もいるので、すのこの上に柔らかいマットを敷くことをおすすめします。
100円ショップ等で売っている吸水マットは水はけもよく、汚れてもすぐに交換ができるので綺麗な環境を保つことができます。

柔らかい牧草を敷き詰めるという方法もありますが、こちらも木材すのこと同様、排泄物やお水で汚れた際頻繁に交換することが必要となります。

*部屋んぽはカーペットの上で
固くて滑りやすいフローリングだと、足に負担がかかります。
フローリングはソアホックになるだけでなく、開帳肢(なんらかの異常により関節が開いてしまい歩行ができなくなる)という病気になる可能性もあります。

部屋んぽに使うカーペットは爪や足に引っ掛からないよう毛足の短いものを選びましょう。

*定期的な爪切り
1~2か月を目安に定期的に爪切りを行いましょう。
自身で行うのが難しい場合は、病院、専門店、うさぎカフェ等でやってもらいましょう。

*太りすぎないように
肥満はソアホックだけでなく、多くの疾患を引き起こします。
牧草中心の食事を心がけ、おやつは1日どのくらいあげているか、ペレットはどのくらいあげているか、再度見直してみましょう。

部屋んぽの時間を長めに取るのも運動不足解消になります。

品種ごとの平均体重はありますが、平均体重=健康体重ではありません。
その子にとってベストな体重を維持しましょう。
心配なときは、病院や専門店に相談するものおすすめです。

ソアホックは早めの治療、環境を整えることで進行を止めることのできる疾患です。
足裏のチェックを怠らず、日頃から健康状態を把握しておきましょう。

 

タイトルとURLをコピーしました