うさぎさんの歯の疾患<不正咬合>

病気(うさぎ)
うさぎさんの歯、どのような歯をしていると思いますか?
実は、わんちゃんや猫ちゃんとは異なるとっても特徴的な歯をしています。
その為に特有の疾患があり、併せて様々な病気を引き起こすことがあります。
どのような歯で、どのような疾患があるのかご紹介致します。


 

 

 

 

1.うさぎさんの歯の特徴
うさぎさんは「常生歯」と呼ばれる一生伸び続ける歯を持ちます。
牧草を食べることによって歯が削れ、適度な歯の長さを保ちます。

切歯は1年で10~12cm、1週間に2mmほど伸びています。
前からの見た目ではわかりづらいですが、切歯の裏に小さな切歯があります。
歯が重なっていることから重歯目に分類されていました。(げっ歯目じゃないよ!)

元来うさぎさんは野生で木の皮や野草を食べて暮らしていました。
硬くて高繊維の食べ物を食べられるよう切歯は尖り、噛み切りやすい歯になっています。
切歯と臼歯の間に犬歯はなく、切歯で噛み切った食べ物を臼歯ですりつぶす様に食べています。

食べることにより上あごと下あごが噛み合わされ、歯が削れます。
うさぎさんの永久歯は28本。
ちなみに犬は42本、猫は30本となっています。

 

2.歯に関する疾患
■不正咬合
不正咬合とは、どんなうさぎさんでもなることがある歯が原因の疾患です。
所謂「嚙み合わせが悪い」ということになるのですが、伸び続ける歯がしっかりと削れないと不正咬合になります。

<原因>
・先天的要因
遺伝的なもの。
・後天的要因
歯が削れない食べ物しか食べていないこと。
ソフトペレットや2・3番狩りの牧草しか食べていないとうまく歯を削ることができません。
また事故、ケージをかじる等の外的要因から不正咬合になることもあります。


嚙み合わせが悪く、伸びた片方の切歯が折れてしまった様子。


重度の不正咬合だと皮膚を突き破ってしまうケースもあります。

<治療>
切歯の場合は麻酔なくカットすることができます。
家庭でニッパー等を使ってカットする方もいますが、危険を伴う為病院で専用の器具を用いてカットすることをおすすめします。

うさぎさんはすり潰すように食べることで歯を削りますが、ペレット等を食べているときは歯が縦に動く為うまく歯が削れません。
そうすると臼歯が棘のように尖ってしまいます。
この状態の歯を「スパイク」と呼びます。

 


3.こんな症状が出ていたら病院へ

不正咬合を疑う症状としては以下のようなものがあります。
<症状>
・よだれ、涙が増える
・食欲不振、体重減少
・下痢
・ご飯の匂いは嗅ぐけど食べない
・口をもぐもぐさせる
・柔らかいものだけを選んで食べる

前歯が伸びているだけであれば麻酔なくカットができるのですが、奥歯ですと麻酔をしての処置となります。
麻酔のリスクもありますので、日ごろから歯が伸びないようにしていく必要があります。
また、一度不正咬合になった子はその後も再発することが多いです。
定期的なカットが必要になることもあります。

不正咬合から食欲不振となり、うさぎさんにとっては致命的なうっ滞へと繋がる場合もあります。
疑わしい症状があればすぐに病院へ行きましょう。

 

4.不正咬合にならない為には
うさぎは生涯歯が伸び続ける動物です。
日ごろから歯が歪まないよう予防していくことが大切です。

*牧草をたくさん食べる
2・3番狩りのような柔らかいものだけでなく、硬くて繊維質の高い1番狩りをおすすめします。

*ケージを過度に齧らせない
ケージの齧りすぎにより歯が歪むことがあります。
ケージに括ることのできる木のおもちゃ等、他に齧ることのできるものを入れてあげましょう。

*定期的な検診
前歯は家で確認できても奥歯を見ることは難しいです。
定期的に病院に通い、歯が伸びていないか確認してもらいましょう。

先天的なものを除けば、しっかりと牧草を食べていれば基本的には防ぐことのできる疾患です。
子うさぎの頃から硬い牧草を食べるような習慣をつけてあげてください。

 

 

 

 

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