わんちゃんの感染症疾患<狂犬病>

病気(犬)
人獣共通感染症である「狂犬病」。
日本での感染・発症は現在確認されていませんが、世界的にみると発症国の方が多いのが事実です。
改めて「狂犬病」という病気を学びましょう。


1.狂犬病とは
狂犬病とは、狂犬病ウイルスにより引き起こされる人獣共通感染症です。
狂犬病ウイルスを保有したイヌ・ネコまたはコウモリ等の野生動物にかまれることで感染します。

狂犬病は人も動物も、すべての哺乳類が感染する病気です。
動物医療が発達した現代でも効果的な治療法はなく、発症すると100%死亡します

■日本における狂犬病
日本では国内で狂犬病に感染した人は1956年、動物は1957年を最後に発生例がなく、「清浄地域」と呼ばれています。
他の発生していない地域は、ハワイ、ニュージーランド、ノルウェー等のごく一部。
世界的に見ると発生している国が大多数となっています。

国内での感染は現在確認されていませんが、海外で感染して帰国するウイルス保有者はいる可能性があります。

■主な症状
傷口から入った狂犬病ウイルスは脳神経組織に向かい、10日程で発症します。

初期症状は風邪のような症状で、発熱や頭痛を引き起こし傷口が痛むこともあります。
水を飲むと苦しい為、水を怖がるようになります。
この症状から「恐水症」と呼ばれることもあります。

また刺激に敏感になり、風が吹いたり電気をつけただけで混乱するようになります。
症状が進むと昏睡状態になり、呼吸停止で死亡します。

2.狂犬病ワクチンに関して
狂犬病に感染しないためには予防接種を受けるという方法しかありません。
日本での発症はなくとも世界では未だに発生している国が多く、不法に連れて来られた野生動物や、海外船からの侵入などからの感染確率も0とは言い切れません

また、
・わんちゃんの登録
・毎年の予防注射
・登録・注射の際に交付される鑑札、注射済票をわんちゃんに装着する
これら3つの義務を怠ると狂犬病予防法により20万円以下の罰金の対象になります。


3.私たちにできること
狂犬病流行を防ぐ為に毎年の予防注射は必ず行いましょう。
それと同時に、万が一病原菌が侵入した場合迅速な対応が取れるようわんちゃんの登録も必須です。

飼育管理のない動物から噛まれた場合は迅速に傷口を洗い、必ず暴露後ワクチン接種を行いましょう。
発症地域に渡航する場合は特に気を付けてください。

ペットを守ることが人間を守ることに繋がります。
現在の日本で確認されていなくても、危険は常に潜んでいることを念頭に置いておきましょう。
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