筋肉の病気

■ 咀嚼筋炎(そしゃくきんえん)

【原因】

咀嚼筋は、主に2M型筋線維という足の筋肉にはみられない咀嚼筋固有の筋線維でできています。咀嚼筋炎になった犬ではその筋線維に対する自己抗体(自分を攻撃する抗体)が認められています。このことから、免疫が関係した疾患と考えられています。診察では、正常に開口できるか、咀嚼筋の萎縮や痛みがないかなどを調べます。動物病院で行われる血液検査では、血液中の赤血球、白血球の割合や筋障害が起きたときに上昇する項目(CK:クレアチンキナーゼ)、体内の炎症の程度を測る項目などを検査することがあります。

【症状】

咀嚼筋は口の開け閉めや物を噛むときに関係する筋肉です。そこに炎症が起こるので、口の開け閉めが制限され数㎝しか口を開けられなくなることもあり、食物をうまく食べられなくなります。また、口を動かしたときに痛みを感じることもあります。咀嚼筋炎には急性と慢性があります。急性の咀嚼筋炎では咀嚼筋や顎や首のリンパ節が腫れたり、発熱したりします。口周りを触られることや食べることを嫌がり、よだれを大量に垂らすこともあります。食欲不振や元気がなくなる場合もみられます。慢性の咀嚼筋炎では咀嚼筋のひとつである側頭筋が炎症により委縮し、眼の上から耳にかけての頭の筋肉(側頭筋)が削げ落ちたように見え、眼は落ちくぼんで見えます。また、慢性型では口を開けにくくなり(開口障害)、食物の摂取が困難で栄養状態が悪くなることもありますが、それ以外で全身的な症状はあまりみられません。慢性では開口障害がみられない場合もあります。・口を開けにくくなる・食物をうまく食べられない、嫌がる・口を動かしたときに痛がる・口周りを触られるのを嫌がる・体重が減るなどです。

【治療・対策】

犬の咀嚼筋炎は免疫の関与が考えられていますが、予防法は今のところありません。咀嚼筋炎は早期治療で良好な反応をみせるといわれています。食欲がない、口を開けにくそうにしている、体重が減ってきたなど異常が見られたら、動物病院に連れて行くようにしましょう。





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