その他の病気

■ 熱中症(ねっちゅうしょう)

【原因】

高温多湿な環境に閉じ込めておくことが原因です。猫は汗腺が肉球や鼻などの限られた場所にしかないため、体温調節が得意ではありません。夏場に高温多湿の室内や車内、キャリーケースの中に閉じ込められることで発症します。また一般的に体温調節能力の低いとされる幼猫や老猫、肥満の猫や疾患を持つ猫は引き起こしやすいと考えられます。ペルシャやヒマラヤンのような鼻の極端に短い猫種も他と比べて呼吸がしづらいため熱中症になりやすいと言われています。

【症状】

メカニズムは、高温多湿な環境にいることで急激に体温が上昇し熱中症になり、様々な症状が表れます。呼吸が荒く多量のよだれが見られ、脈拍数と心拍数の増加、食欲不振やぐったりした様子、眼や口腔内の充血症状が表れます。悪化すれば嘔吐や下痢、意識がなくなり、血尿や血便、痙攣や眼振を引き起こし、最悪の場合ショック症状を引き起こし死に至る可能性があります。猫は犬と違い、体を舐めて体温を下げる習性を持つため、荒い呼吸が表れると危険のサインである可能性が高いです。

【治療・対策】

即、涼しい場所に移動させ、猫の体を冷やし、上昇した体温を下げます。タオルで保冷剤をくるんで首の後ろや脇の下に当てたり、霧吹きで水を直接吹きかけたりする方法があります。その後すぐに動物病院を受診しましょう。室内飼育の場合は窓を開けたり換気扇を回して風通しをよくしたり、エアコンでの除湿、カーテンで直射日光を避けるなどの対策があります。猫が好む場所は、高い場所など熱気が溜まりやすいため、空気を循環させる必要があります。水分補給しやすいように、水を飲める場所を複数設けるのも予防策になります。

■ 黄色脂肪症(おうしょくしぼうしょう)

【原因】

ビタミンEの摂取不足が原因です。マグロやアジ、サバやカツオなどの青魚を摂取した場合、それに含まれる不飽和脂肪酸が酸化することで体内のビタミンEが破壊されるため、青魚の過剰摂取が原因と考えられます。またまれに基礎疾患の影響で発症する場合があります。

【症状】

腹部や胸部にたまった脂肪が酸化して炎症を起こした状態で、イエローファットや汎脂肪組織炎とも呼ばれます。発熱や食欲不振、毛ツヤが悪くなるなどの症状が表れ、痛みを伴うためお腹を触られるのを極端に嫌がるようになります。・2本の後ろ足の腹部あたりに、脂肪の固いしこりが出来る。・このしこりが徐々に胸のほうへ広がる。・しこりが痛みや熱を持つので、猫は突っ立ったようなおかしな歩き方をする 。・しこりがあるところを触られるのを嫌がる。・元気がなくなる。・食欲がなくなる。

【治療・対策】

食餌の改善とビタミンE剤の投与を行います。市販のキャットフードの総合栄養食には抗酸化剤と適切な栄養素が含まれるため、魚類を与えるのをやめて総合栄養食へ切り替えることで、症状は改善されると考えられます。合わせて欠乏しているビタミンEを補います。また症状を軽減させるための対症療法として抗炎症剤などの投与が行われます。偏りない食事を与えるように気を配ることが大事なポイントなります。


ヘルニアの病気

■ 横隔膜ヘルニア(おうかくまくへるにあ)

【原因】

先天性の場合と事故などによる外傷が原因の場合があります。先天性の場合は横隔膜の形成不全などによるもので、その程度によって症状の有無が変わります。猫種などでの特徴は見られません。外傷の場合は、交通事故や衝突、落下などが考えられ、胸部に強い衝撃を受けることで横隔膜が損傷します。室外で飼育している猫や、活動性の高い子猫は徳に注意が必要です。

【症状】

胸部と腹部を隔てる膜を横隔膜と言い、それが破れ腹部の臓器が胸部へ侵入している状態が横隔膜ヘルニアです。一般的に元気がなくぐったりした様子、食欲不振、下痢や嘔吐、腹痛などの症状が表れます。しかし臓器の侵入程度に応じてほとんど症状が見られない場合もあれば激しく苦しむ場合もあります。腹部臓器が胸部を圧迫することで呼吸器症状を表す場合もあります。

【治療・対策】

X腺検査や超音波検査などにより診断されます。侵入している臓器の位置を確認して、外科手術によって臓器を元の位置に戻し横隔膜を修復するのが一般的です。先天性で日常生活に支障をきたさない場合には、手術を行わず経過観察する場合もあります。外傷性の場合は大半が手術を行いますが、まず容体を安定さすことが優先されています。室内飼育にして事故を防ぐことが予防策です。


寄生虫の病気

■ 瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)

【原因】

瓜実常駐は、猫の消化管に寄生する寄生虫です。米粒のような乳白色の粒が、糞の上についているのがみられます。瓜実条虫はノミを媒介して感染し、消化管内の瓜実条虫は多数の虫の卵が詰まった体の一部を便と共に体外に排出します。それをノミが食べ、ノミの体内で瓜実条虫が成長し、動物が自分の体を舐めるときなどにそのノミが口に入ることによって、猫や犬、まれに人が瓜実条虫に感染します。

【症状】

瓜実条虫は、通常、症状はなく、瓜実条虫の体の一部が動物の体外から排出されるときに、肛門を気にするような行動がみられることがある程度です。ただ、かなりの数が寄生している場合は、食欲不振、下痢や腹痛などがみられ、けいれんなどの神経症状も現れることがあります。

【治療・対策】

ノミの予防は瓜実条虫の寄生に対して大きな予防となります。また、糞便や肛門に米粒のような動くものが付いていた場合は、付着したものも含め糞便を動物病院に持って行き、診てもらいましょう。


腫瘍の病気 皮膚の病気感染症の病気 眼の病気 呼吸器系の病気 骨・ 関節の病気 耳の病気 消化器系の病気 脳・ 神経の病気 排尿器の病気生殖器の病気 循環器系の病気血液の病気 ホルモンの病気 筋肉の病気歯の病気 その他の病気

03-5428-8779